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5253 カバーで×××万負けた話 & 通期予想

取引自体は少し前の話になります。ちょっとヘコんでいて筆が乗らなかったのですが、5/13の決算に間に合わせるため重い腰を上げました。

会社概要

VTuberの会社、といえば投資家ならほぼ全員分かると思うので省略。2023年3月、ANYCOLORに続いて2社目の上場となりました。業界第3位のBrave groupも上場が期待されていますが、現状はこの2社のみが上場しています。

取引結果

3月のANYCOLOR決算をまたいで爆死したのですが(前回記事参照)、このとき実はヘッジとしてカバーも買っていました。買いのヘッジで買いというわけのわからないムーブですが、「ANYCOLORがコケればカバーに日の目が当たるはずだ」と謎の自信がありました。
ANYCOLOR決算後にも徐々に買い増しし、最終的に平均取得単価2450円で10000株超までになりました。直後にCOVER USAのIRがリリースされ、ANYCOLORとの海外展開の差をアピールできているように見えました。ただロウソクの火が燃え尽きる寸前一瞬輝くように、株価はそこから現在進行形で下を掘り続けています。

美しい下落チャート

結局1900円ほどですべて手放しました。
約617万円のマイナスです。

自分が信じられる会社を損切りせず持ち続けるというのが自分の投資手法だったのですが、想定外の下げには非常に弱いことを実感しましたね。入るタイミングと銘柄は悪くなかったと思うのですが・・・。反省点はMACDがデッドクロスした3月末で手放さなかったこと、市場はセクター全体でとらえているのを俯瞰できなかったことの2点でしょうか。それにしても高い勉強代になりました。

以上、爆死報告を済ませましたが本題はここからです。具体的な数字は伏せますが、現在もカバーを結構な株数保有しています。長期でコイツと付き合っていく覚悟を決めました。自分が決めた目標株価にいつ届くか分からないし、そもそも届くかどうかも分かりません。ただこの会社のビジネスモデルはやはり優秀ですし、現状カバーより信じられる会社はありません。気長に付き合って、過去の栄光を取り戻す日が来ることを願うばかりです。

通期予想

私よりも詳しい方が通期予想を出しているのでそちらを参考にしたほうが良いです。あくまでひとつの意見としてご覧ください。

配信 / コンテンツ


3Qからの比較で算出します。
プラス要素 : 3Q途中にReGLOSSのメンバーシップが開設されたので、4Qではさらに計5ヶ月分が加算されます。活動自体は昨年9月から始めているので広告収入はQoQで大きな差はありません。
マイナス要素 : 夜空メルの契約解除により2,3月分のメンバーシップと広告収入が無くなっています。

4Qを通じてReGLOSSのチャンネル登録者数は約200万人弱、夜空メルは約90万人なので、全体としてはややプラスに傾くのではないかと予想しています。他チャンネルの登録者数も順調に伸びていますしね。スパチャ額の減少がたまに指摘されていますが、この分野のメインストリームはメンバーシップに移行しているので問題はほぼ無いとみていいと思います。
3Q売上20億3800万円を踏まえて、4Qは微増の20億5000万円と予想します。

ライブ / イベント(SUPER EXPO 2024 & 5th fesは除く)


肌感にはなりますが、ライブは現地・オンライン合わせて演者のチャンネル登録者数の約1%の集客が見込めると思われます。今回はその予想に基づいて算出しました。オンラインの販売数は読めない部分も多いので、Xでの当落報告の空気感も参考にしています。

・2024年1月27日 SorAZ「First Gravity」@CLUB CITTA'
ときのそら & AZKiによるユニットです。知名度は2人ともあり集客力も十分見込めます。
現地はオールスタンディング1300席、昼夜の2公演です。
現地 2800万(1300席×2)
オンライン 1億2500万(計15000枚)
グッズ(4Q配送分) 5000万
計 2億300万

2024年1月31日 角巻わため 2nd Live「わためぇ Night Fever!! in TOKYO GARDEN THEATER」
現地 7000万(7900席)
オンライン 4500万(計7000枚)
グッズ(4Q配送分) 1億3000万
計 2億4500万

4Q配送分のグッズ(3Q以前に開催されたライブ・イベント)
計 1億円

よって4Q売上は5億5000万円とします。

マーチャンダイジング


前受金(x)と売上(y)で回帰直線を作成してみます。

2Qがやや外れ値となっているので(ホロライブサマーの影響?)、これを除いてみます。

それっぽいグラフができました。
3Qの前受金は約57億円なので、y = A + Bx にこれらの数値を当てはめると
31億3000万円となります。期ずれ配送分の約3億円を合わせて4Q売上は
34億3000万円と予想します。

ライセンス / タイアップ


個人的に売上が一番読みにくい分野です。告知を逐一記録していれば概算できたかもしれませんが・・・。ただ有志の記録を見る限り、案件は前期とほぼ同じくらいの印象です。よって前期の売上をそのまま引き継いで
12億5000万円としておきます。

SUPER EXPO 2024 & 5th fes

5th fes
前年と同じく2daysですが公演数は3→4に増えました。
現地 5億8000万円(15000席×4)
オンライン 16億9000万円(26万枚)

SUPER EXPO 2024
1億6000万円(3.75万人)

グッズ、フード、その他
7億9000万円

イベント全体の4Q売上は32億2000万円と予想します。
fesの座席数は演者の発言から引用し、EXPOの来場者数は昨年より25%広い展示スペースであることから25%増で算出しました。
懸念点としては、東洋経済の記事で2日間の来場者数が8.6万人と報告されていることです。私の計算と合わないのですが、重複分で一応説明はつきます。

私の通期予想を会社とコンセンサスの予想と比べてみましょう。

            売上   純利益
通期予想      29,700          4,400    
会社予想      28,471          3,882
コンセンサス予想  28,898          4,080

会社・コンセンサス予想をともに上回る着地になると思います。ただ留意しておきたいのはカバーは業績予想が容易な会社であることです。実際、ほかの方も売上300億円前後との見方が多いようです。今期の数字はすでに織り込まれていると考えるのが妥当でしょう。

来期予想


最も注目すべきは来期予想の数字です。現在VTuberセクターに成長鈍化の懸念があり、それを払拭するためにはわかりやすく数字で示す必要があります。さらに来期はANYCOLORの業績を上回り業界1位になるチャンスがあります。カバーは保守的な予想を出す傾向にあるのですが、ここである程度攻めた予想を出さなければ(もちろん実現可能な範囲で)、引き続き売られてしまうでしょう。
具体的な数字で言うと、個人的な感覚ですが売上370億円、純利益55億円が許されるラインになりそうです。成長率としても及第点だと思います。ANYCOLORは6月に本決算を控えており、カバーの来期予想を意識せざるを得ません。ANYCOLORの今期売上予想は330億円で、今期は無事に着地したとしても、海外売上の鈍化もあり今後もこの成長率を維持するのはかなり厳しいでしょう。売上370億円は10%成長しても届かないラインであり、ANYCOLORにプレッシャーをかける意味合いもあります。どうせ1年後に結果は明らかになるのですが、早い段階で業界1位の座を奪取しておくべきでしょう。

おわりに

チャートや需給を見ればカバーより良い株はたくさんあります。カバー株を保有している間、ほかに目を付けていた株が軒並み上がって苦しい思いもしました。ですが私はカバーに悪材料が出ない限り心中するつもりでいます。私と同じく銘柄に惚れてしまったホルダーの方、一緒にカバーの行く末を見届けましょう。

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