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「花束~」に出てきた漫画/バンド達

先日「花束みたいな恋をした」を観た。
良くも悪くも王道の恋愛モノの邦画ってかんじだったが、まんまと泣いてしまった。悔しい。

この映画の中身について賛否あるかとは思いますが、そんなことより映画に出てきた「きのこ帝国」とか「宝石の国」とかの話がしたいのです。
急に馴染み深い単語が出てくるから思わずニヤついてしまったのです。
こんな話を友人達とサブカル要素回収の会と題して共有したいのですが、生憎周りはサブカルなんてうっせえわ!な人が多く、一人でつらつら書くことにしますね。

※ストーリーに関するネタバレはないです。

いきなりですがこの映画、序盤で押井守が出演してます。いきなり!?です。それを皮切りに本、音楽、漫画等の趣味の話や演出がわんさか出てきます。

バンド関連だと「cero」の話が出てきた。髙城さん!roji!有村架純と菅田将暉の口からそんな単語出てくるとは思わなかった。阿佐ヶ谷行くんすねって心の中でツッコンでた。さらには「長谷川白紙」「崎山蒼志」「羊文学」やらを聞くですって。またカラオケでは「きのこ帝国」「フレンズ」歌っちゃってました。好きな人からしたら有名なバンドばかりでも、それでもちょっとニヤついてしまった。同じ畑の人間だ、というような感覚です。
ちなみにきのこ帝国について、クロノスタシスは友達の前でも歌いますが、一人の時だとユーリカをエコーかけまくって歌うのが好きです。

その後も菅田将暉はナンバガ/zazenのシャツ着てるし、劇中ではなぜかオーサム激推ししてくるし、序盤以降でもついついネタを探したくなってしまう。小ネタが分かると楽しい。冷凍都市の暮らし。

オーサムほどではないが、他に推されてたもののうちにマンガ「宝石の国」があった。「キングダム」「ゴールデンカムイ」なども同様に推されてたけど、それらに比べたら宝石は若干マイナーじゃないですかね。しかもそれを菅田将暉と有村架純が二人して読んでるわけでして、その作品のチョイスといい諸々が嬉しく感じた。
ちなみに「宝石の国」はあまり人には薦めませんが、作者:市川春子の短編集「虫と歌」「25時のバカンス」は推せます。短いので。特に「虫と歌」の日下兄妹は比較的キャッチーで良い話なので是非是非。

あとはちらちら映った本棚ゾーンです。「鉄コン筋クリート」「ピンポン」「AKIRA」「シガテラ」「ドラゴンヘッド」「ルサンチマン」、もうお分かりいただけただろうか。こんなのが彼らの部屋の本棚にあるわけです。何故その容姿(菅田将暉/有村架純)をしてこれらの本が本棚あるのか、人は見た目で判断出来ないと思いつつ、疑問に思うわけです。

ちなみに私の場合、上記系譜へは「ピンポン」で松本大洋を知ったのをきっかけにはまっていきました。中高ん時の青春とは無縁な青春時代と相性が良かったのかと思われます。彼らはどんな経緯で出会ったのでしょうね。

あと系統は全く変わりますが個人的に推せるのがほしよりこ「逢沢りく」です。先述のマンガはその界隈では有名ですが、こちらはもう少しマイナーなイメージ。ジャケットが良かったのと上下2巻だけなので何となく読んだら我的大当たりしたマンガです。BGMにナンバガの「透明少女」でも流したいです。こちらは誰でも薦めれるのでぜひぜひ。

他にも小説、雑誌、ゲーム、映画等色んなネタが散りばめられてました。正直ここらへんに関しては私は明るくなく、特に作家に関しては小川洋子しら知らなかったです。分かる人からすればここらへんも刺さるのかと思います。

当然ですが自分の知ってる知識の範疇でしかネタを回収することが出来ません。逆にその人が回収できたネタを見れば、何となくその人の人となりが見えるんじゃないかって思ってます。
ここに回収出来たのは21年現在の私の趣味趣向の現れであるとしてここに残そうと思います。

また映画を観て、こんなにも知らない文化や作品があるのだなとも痛感しました。私は元から文化系って柄ではないけど、これをきっかけに色々漁っていけたらなって思います。

P.S.本映画でようやく有村架純が可愛いことを知りました。存在が尊い。。