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松前町立大島小学校だより【11月号】

大地の人 大河の人
-人間の四つの気質(後)-

校長 神  龍 治

 憂鬱質(ゆううつしつ)の人は、悩みや迷いを、しばしば心に抱えます。「先生に言わなきゃいけないかな。」「でも、嫌われたら、どうしよう。」イエスかノーか、決められません。「どうしたいの?」「はっきりして。」等、せきたてられると、相手を恐れて、本心と逆の判断をしてしまったりします。決めた後でも、「やっぱり逆の方がよかったかな。」と引きずり続けます。
 憂鬱質には、細身で長身の人が多く、前かがみの傾向があります。青白い顔、湿りがちの手、顔を隠すかのように髪が長い女性もいます。人の後ろを歩きがちです。
 自分に自信がもてず、目立たないように振る舞いますが、物事を深く考えています。適度に憂鬱質的な人は、大地のように落ち着き、優しく正義感のある行動をそっとします。
 若者は憂鬱質の傾向をもち、思い悩み成長していきます。


 大学の同級生だったYさんは、品がよく、おだやかに微笑む人でした。親友が彼女に「Yちゃん、昨日のドラマ、面白かったね。」と言うと、Yさんはにこやかにエビドリアを口に運びながら「うん。」と答えます。別の仲間が「えーっ! つまらなかったよねえ?」と問うと、Yさんはやはりにこやかにエビドリアを口に運びながら「うん。」と答えます。思わず「Yさん、今、話、聞いてなかったでしょう?」と問うと、彼女はきまり悪そうに微笑んで「うん。」と答えました。Yさんはエビドリアの味わいにすっかり入り込み、ひたっていたのです。聞いているようで聞いていない、それが粘液質です。 
 若い頃は生存競争に勝てずやせている人もいますが、基本的に太りやすい体質です。大河のような人です。牛のように同じ情景を繰り返し心で反芻しています。集中力がある反面、ぼんやりもします。聞いていないようで聞いています。 
 30代後半以降、人は粘液質の度合いが増えていきます。達観でしょうか、それとも、あきらめでしょうか…。 

 気質に善し悪しはなく、どの人も4つの傾向をもちます。自分なりの調和を得て、人は大人になっていきます。


歯科健康教室【11月8日(水)】

 11月8日は「いい歯の日」です。江良歯科診療所の樋口幸男先生による「虫歯の予防」や「正しいブラッシングの仕方」を、今年も全学年の児童が学びました。
 児童は自分の歯に残った歯垢を染料による「染め出し」によって確認し、正しいブラッシングの練習をしました。また、口周りの筋肉を鍛えることで舌の位置を整え、歯並びにも良い影響を与える「あいうべ体操」を教わり、早速実践していました。
小学生の永久歯は、硬さがまだ十分でなく、虫歯になりやすいと聞きます。健康な歯をいつまでも保つために、ご家庭でも正しい歯磨きの働きかけを改めてお願いします。

【がん教育【11月8日(水)】

 福島町の小笠原クリニック院長・小笠原実先生が、松城小学校で、「がんの原因とがん予防(検診)の重要性」のお話をなさり、5.・6年生は
オンラインで視聴しました。
 児童は、「がんが誰にでも罹りうる病気であること」や、「がんを予防するためには検診がとても大切であること」「健康的な生活習慣の大切さ」を学びました。

水産加工場見学【11月15日(水)】

 社会科見学として、3年生が札前地区にある『まるなま(株)松福水産』さんを訪問しました。当日は、町内全ての学校の3年生が集まり、イカをさばき、乾燥させ、伸すという、「するめ」作りの工程を、興味深く見学していました。
 子どもたちは、イカが獲れなくなって値段が上がっていることや、日本の「するめ」のほとんどが、松前町産であることに驚いていました。

あげあげ♪大島跳び大会

 児童会の企画で、全校児童を対象に「あげあげ♪大島跳び大会」が21日(火)から、全員が揃う中休みに行われています。
 この大会は、全校児童を縦割りで1チーム5名編成として、どのチームがたくさん跳べるかをトーナメント形式で競うものです。チームでたくさん練習をして、仲良くなってほしいという意図が込められています。
 6日(月)にくじびきによりチームが決定した後、中休み・昼休みを利用して練習を重ねてきました。
 大会当日は、連続70回以上!という新記録も誕生して、大いに盛り上がりました。これからも子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを大切にし、様々なことに挑戦する良さを体感してほしいと思います。

おめでとうございます!

 『小・中学生の税に関する書道展』において、1,000点を超える応募の中から3年・高橋紅桜さん、4年・斉藤揚羽さん、5年・野坂心愛さん、6年・可香美瑠さんの4名が【秀作】に入賞しました。作品は、函館のポールスターショッピングセンターに展示され、広く紹介されました。
 『第38回少年の主張松前町大会』が行われ、本校では5年・野坂心愛さんが「食べ物の大切さを考える」を発表して金賞を、6年・高橋悠馬さんが  「大人になるために」を発表し銀賞を、それぞれ受賞しました。2人とも、抜群のスピーチを披露することができました。


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