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松前町立大島小学校だより【1月号】

「花咲か爺」

~存在する意味 試練の意味~

校長 神  龍 治

…正直者のばあさが、川上から流れてきた柿を持ち帰ると、柿は臼の中で子犬に変わります。犬はじいさの目をつぶらせて野原に連れて行き、宝物を掘り当てさせます。それを知った隣のじいさは、無理やり犬を借りますが、汚い水を掘り当てたことに腹を立て、くわで犬をなぐり殺してしまいます…。
 1月17日の始業式で、「花咲か爺」のお話をしました。長い話でしたが、児童は最後まで耳を傾けることができました。
「花咲か爺」が伝える知恵を、私は次のように考えました。

 人はこの世にただ一人の存在として生まれます。存在すること・考えること・活動することの全てが、地上に変化をもたらします。だから、人は存在すること自体に意味があり、「意味のない存在」などということはありえないのです。
「一日の活動限界」が来ると人は眠り、日中の体験を自身の栄養に変容させ、さらに成長を遂げていきます。
 素直で主人に忠実な犬は、若い世代の象徴でもあります。悪いじいさに「頭を割られる」と、宝のような餅を生み出す「臼」に変わり、「かまで焼かれる」と、花を咲かせる栄養に満ちた「灰」になります。人生には困難や試練がありますが、すべての経験や学びは、やがて美しい花を咲かせるのです。
 冬休みを終えた児童は、一つ成長した姿で、3学期に臨んでいます。そして、りりしく強い冬の試練を受けながら、新年度に向かい、一年のまとめを進めています。学校は、児童が求める栄養を与え、それぞれを花開かせるための、最適な畑であり続けたいと、私は考えています。


◎本校の教育目標
考える子 明るい子 強い子 助け合う子
◎本校のめざす姿  
信頼と安心のある学校
◎重点教育目標   
基礎的知識や技能を生かし、豊かに表現できる子


冬休み作品展

大島小学校玄関ホールにて、『冬休み作品展』を開催しています。今回も、創意工夫が光る力作ぞろいです。2月1日(木)の参観日まで展示しておりますので、ご来校の際にはぜひご覧ください。


工作教室【12月26日(火)】

冬休みに開いた「大島塾」の中で、松前町立図書館の方々に教えていただきながら『羽子板作り』を行いました。完成した後は、2階ホールに移動し、全校児童で楽しく遊びました。


書き初め席書大会【1月12日(金)】

冬休み中に『第18回金子鷗亭記念松前町児童生徒書初め席書大会』が行われました。当日は多くの児童・生徒が、日頃の学習の成果を発揮していました。
 本校の入賞者は以下の通りです。
金賞・川股希子さん ・斉藤揚羽さん ・可香美瑠さん
銀賞・野坂心愛さん  
銅賞・阿部彩


本校にも大谷翔平選手よりグローブが届きました!


 冬休み中、本校にも、大谷翔平選手から送られたグローブが届きました。3学期始業式の1月17日(水)に全校児童へのお披露目となりました。野球離れが進んでおり、どちらの手にはめたらよいのか、迷う姿も見られましたが、小規模校である本校では、全学級でグローブを手にすることができました。「野球に親しんでほしい」という思いのこもったグローブであり、本校では休み時間に児童が自由に使用できるようにしております。


杵振舞体験(3・4年+6年)【1月22日(月)】

 3・4年生5名と6年生4名が、小島小学校で行われた「体験会」に参加しました。小島小の3・4年生と松城小の3年生の前で、杵振舞を実演しました。運動会以来、久しぶりでしたが、立派な演舞を披露できました。
 その後の体験会では保存会の方の指導のもと、先生役となり、小島小や松城小の児童に、6種類の杵の回し方を教えました。一つ一つの動きを丁寧に実演しながら、上手にできた時にはほめてあげるなど、見事な先生役を果たしてくれました。最後に集まった全児童で、通常よりはゆっくりですが、杵振舞を行うことができました。松城小の子から「難しかったけれども、やさしく教えてくれて楽しくできた」との感想ももらえ、役割を果たした達成感を味わえた様子でした。


桜の木札作り(6年生)【1月24日(水)】

 市田恵之氏と教育委員会の高橋さんに来校いただき、「桜の木札」作りを行いました。松前公園の桜の木に飾る「大山桜」の木札と裏面には自分の名前を書きました。
 長く残る木札に、初めは緊張する様子でしたが、書きやすく調合された墨汁と木に慣れると、太く堂々とした筆遣いで仕上げることができました。






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