男選びとは

「男選びというのは、どのロクデナシを選ぶかってことよ｣

そんな言葉を『童貞ペンギン 』というB級映画の台詞で見つけた。

糞尿の中からダイヤを見つけた気分だった。

わたしは長年サバンナのミーアキャット並の警戒心で様々な男から逃げ出し、向かいのホームとか路地裏の窓とか山崎まさよし並に鵜の目鷹の目でいい男を探し続けてきた。

しかし、そこで得られた教訓はいい男なんていないということだ。

男は全員ロクデナシだ。

人畜無害そうなイケメン俳優だって浮気性のロクデナシだし、浮気をしなくて真面目で節約家の男だって甲斐性のないロクデナシ。

あらゆる男はロクデナシ。

だけど、だからわたしはもういい男を探さなくて済む。

どんなロクデナシを選ぶかくらい、運命なんかに翻弄されずに決めてやる。