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おげれつたなか先生「ハッピー・オブ・ジ・エンド」

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「ハッピー・オブ・ジ・エンド」の感想です。 こんなにも素晴らしいBLに出会えて幸せです。
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#ハッピー・オブ・ジ・エンド

「ハッピー・オブ・ジ・エンド」 ep.16&17(最終話)感想

愛する物語の終わり  大好きだった 「ハッピー・オブ・ジ・エンド」が最終話を迎えた。  2巻読了時に私が想像していたのとは、まったく違った形で。(3巻予想) 「ハピエンにする」とおげれつ先生がおっしゃっていた通り、優しく暖かく、希望の持てるハッピー・エンドだった。  何があっても揺らがない千紘と浩然の愛情が、切なくて美しかった。  でも、なんだか胸の中にモヤモヤしたものが残り、1、2巻を読んだ時のように純粋に「感動した~!!」と思えなかった。  私はおげれつ先生の絵

「ハッピー・オブ・ジ・エンド」 ep.15 感想

ep.15  新宿の路地裏で浩然がマヤを包丁で刺すという衝撃の14話から9か月。  待ちに待った15話は予想を遥かに超えた展開で、驚きとショックの連続だった。  15話では浩然の瞳が闇のように黒いままで、時折わずかに光が灯るのみだ。    マヤの腹部に突き刺した包丁を両手でしっかりと掴みなおし、頭上から勢いよく振り下ろそうとする浩然は、千紘と自分の未来のためにマヤを本気で殺そうとしているように見える。  泣きながら「たすけて…」と命乞いをするマヤ。  その時、突然鳴り出し

「ハッピー・オブ・ジ・エンド」ドラマCD ep.01-08 感想

BLドラマCD怖い病を克服 「囀る鳥は羽ばたかない(以下囀る)」のドラマCDがあまりにも素晴らしかったので、私のBLドラマCD怖い病はすっかり治り、気に入った作品のドラマCDは恐れず積極的に買おうと思うようになった。 (実写化怖い病はまだ続いている。「囀る」はアニメもよかったけれど、実写は心配…)  ドラマCDを聞くことで新たな発見があり、原作とドラマシナリオの差異の中に、自分の解釈とのずれが浮かび上がってきて、より深く原作を味わえるのだと知った。   「ハッピー・オブ

2022年夏 おげれつ先生のトークショー&サイン会、個展の感想、「ハッピー・オブ・ジ・エンド」について

はじめに  私にとって2022年の夏は、おげれつ先生の夏だった。  7月15日「ハッピー・オブ・ジ・エンド」ドラマCD2巻発売、7月23日「ヤリチン☆ビッチ部(以下ヤリ部)」5巻発売、7月30日トークショー&サイン会、8月8日~9月4日個展開催、とイベント目白押しで、おげれつ先生のことを考えない日はなかったような気がする。  個人的には心身ともに苦しい時期だったので、またしてもBLが生きる支えとなってくれた。 トークショー&サイン会  マンガ展で「ヤリ部」5巻を購入