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【出典】クリスチャン・ビルケランド ー オーロラに魅せられて

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ノルウェー人物理学者、クリスチャン・ビルケランド。オーロラ現象の解明に心血を注ぐ学者が、やがて多方面で才能を発揮して大きな足跡を残しつつ、神経を病み、訪問先の東京で客死するまでを… もっと読む
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本でも紹介されている、国営テレビNRK制作のビルゲランドのドラマは、以下のリンクで視聴可能です(ただし全編ノルウェー語)

https://tv.nrk.no/program/KMTE30001612/nordlysets-gaate

ビルケランドは、オーロラ発生に太陽が関わっていると早くから予言するなど、先見の明をもって研究しました

太陽から吹き付けるプラズマと地球磁場が相互作用

太陽から見て地球の反対側、陰の部分にプラズマが溜まる

プラズマが加速、大気中の粒子と衝突、その後発光

オーロラ発生

北極圏に位置する、ノルウェー領・スバールバル諸島。ここに現代のオーロラ観測施設があります

スバールバルは、暖流のメキシコ湾流が近海に届くため、世界で最北の居住可能地域とされます

石炭資源に富み、かつては炭鉱労働者で栄えましたが、今は観光と研究で人が訪れるようになりました

ビルケランドは1917年、東京を訪問中に亡くなりました

この経緯は、戦前の物理学者で文筆家でもあった寺田寅彦「B教授の死」に詳述されてます
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2515_10279.html

さらに、氏の遺品を積んで神戸を出航した船が嵐で沈没。
氏の最期は奇怪で不可思議なものでした

ノルウェーが長く親しみ、昨年来の新札移行で姿を消しつつある旧・二百クローネ札

ビルケランドが遺した知の成果は、ここに余すところなくビジュアル化されました

氏が唱えたオーロラ生成理論は、死後半世紀を経た宇宙開発の時代に証明されました

業績の認知は遅くても、成果は語り継がれます

ヤラ・ビルゲランド号と名付けられた、全自動、完全電気駆動のコンテナ運搬船

ノルスク・ハイドロ社の肥料部門を引き継いだヤラ社が、今年後半の運用を目指して建造中です

ゼロエミッションを掲げ、年に最大4万回分のトラック輸送を軽減する効果があるそう

リューカン Rjukan は第二次大戦中、連合軍の秘密作戦の舞台となりました

それは ゴルゴ13 顔負けの、敵陣侵入と破壊工作。映画にもなってます

「オーロラの権威」ビルケランドが化学方面で設立に携わったノルスク・ハイドロ社

歴史ドラマの舞台になると一体、誰が思ったでしょう