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飾らない恋を描く「花束みたいな恋をした」を見て感想

別れるカップルという展開を知っていたので、ネタバレや考察を見てから作品を見た。
ハッピーエンドじゃない作品がどうして流行るのかが知りたかった。

今回着目したのは以下の点
・なぜハッピーエンドじゃない映画がこんなにも流行っているのか
・幸せだったカップルはどうやってすれ違うのか

考察
・映える幸せより、飾らない等身大の幸せに共感したい人が多いのではないか
・学生→社会人になり価値観が変わってしまったから別れを選んだ

作品で感動した表現は、飾らない小さな幸せを見つける描写。
就職して社会にすっかり染まり荒んだ麦(菅田将暉)があまりにもリアルで共感できる。


私は恋愛映画は好きじゃない。
あまりにも泣かせようとしたり、現実にはあり得ない波瀾万丈な展開がある場合が多いから。この作品は普通のカップルが出会い別れるストーリー。
なのに、どうしてこんなにヒットしているのか知りたかった。

劇的なロマンチックや映える話が流行る時代は終わって原寸大の幸せや暮らしや生き様を描く方が私たちの心に響くのかもしれない。

価値観を馬鹿にされてすれ違っていく
私は絹(有村架純)の考え方に強く共感した。すきなことで生きていきたいから、給料が減ってもイベント会社に転職した彼女。最愛の彼から価値観を馬鹿にされている描写がとても心が痛んだ。

幸せを妥協しないこと
別れ話をしたファミレスでのシーンも、勢いで結婚しようと言った麦に対して、それは妥協だよ、お互い幸せになれないと理性的に断った彼女が強くて美しかった。

劇中の最後は、お互い吹っ切れたように別れていながらも3ヶ月暮らす2人。「じつは浮気してたでしょ」「あの映画つまらなかったんだよね」楽しそうに荷造りする2人。
言いたいことは我慢しないで言い合う2人が何故かいい関係性に見えた。

付き合っていながら不満を言うのって本当に難しい。嫌われちゃうかも、傷つけたくないという心理が働いてしまうからね。だけど我慢する方がよくないんだなって映画を見て一つ発見した。

個人的にとても好きな描写が麦(菅田将暉)がパズドラをするシーン。
私の職場の先輩も同じように死んだ目をしてパズトラをしている(笑)


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