【論】精神は環境に依存する／環境⇔肉体⇔精神
精神は環境に依存するらしい。つまりお国柄によって精神は変わるということだ。まぁ、当たり前のことだと思う。ざっくり説明するとこんな感じだ。
西洋では、全てが積みあがっていく思考パターンの精神が出来上がる。それは『地震などがない』ためと言われることもある。
日本は地震、台風、火山、津波などの自然の驚異に常に晒されているし、四季もあるため、諸行無常、盛者必衰の精神が根付く。全てが移り変わり、無に帰すこともある。
このふたつの精神の違いは人間が築き上げたものではなく、環境によって築き上げられたものなのである。つまり、もし我々日本人が日本に住んでいなくても、地理的にここ日本にいる人間はきっと日本人のような精神になるということである。
西洋の『全てが積みあがっていく思考パターン』はいわゆる科学という思想と合致する。科学は仮説を立てて、実験をして、検証する。それを積み重ねて、階段を上るかの如く、進歩し続ける。だから時間が進めば、必ずゴールに向かって進んでいくという思考パターンだ。
明治以降、西洋の科学的思想が日本に流入した。科学的な積み上げ思考を我々は完全無欠だと信じてきた。だがもうそろそろ限界に達したのではないだろうか。全ては永遠でなく、完全無欠でもなく、諸行無常、盛者必衰なのである。それは思想もそうである。
◇◇東京ハバナの理屈の想定外のコーナー◇◇
我々は事あるごとに欧米と比較する。でも比較すること自体が見当違いなのだ。日本はその地理的な状況から非常に面倒な国なのだ。
例えば、ドイツのアウトバーンの建設は安い。アウトバーンは厚い岩盤プレートの上に乗っており、真っ直ぐ平らな場所を通せばいい。それと比較してプレートのひしめき合っている日本はコンクリートも非常に厚く強靭化しなければいけない。金額的にも3倍くらいかかるらしい。
我々日本は欧米と同じことをしようとするとコストが高くつくんだ。それでも同じことをしようと頑張ってきた。そんな日本人だからこそ、次の時代へのヒントに気付くのではないか、と思っています。
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