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『Ha’ Matcha』デザイナーインタビュー

2019年からスタートしたブランド「Ha'」は、ファーストコレクションの花器『Ha' Plants』、セカンドコレクションの茶器『Ha’ Matcha』を通し、自然を尊ぶ、One Step Closer to Nature(自然を身近に感じること)をブランドテーマに掲げています。

デザイナーであるセバスチャンバーンに聞いた
『Ha’ Matcha』に込められた思想と抹茶の楽しみ方をお届けします。

1. あなたのデザイン哲学を一言で表すと?

私の目標は、機能的で美しく、責任あるデザインであるだけでなく、ストーリーのあるモノを作ることです。

2. Ha'抹茶コレクションでは、伝統的な技術と現代的なデザイン言語を組み合わせていますね。この点について、もう少し詳しく教えてください。

Ha'抹茶コレクションでは、伝統的な価値観と陶磁器の製造技術が、現代社会でも通用することを示すことが重要でした。これは、職人や小規模生産者のコミュニティを支援するだけでなく、その製品を使用する人々にも役立ちます。また、現代的でクリーンなデザインにすることで、茶道や抹茶を楽しむ、飲むといった伝統的な行為を、現代人がより日常的に楽しめるようになればと思います。

3. haの抹茶・植物コレクションを通じて、どのような価値を伝え、人々の暮らしに届けたいですか?

草花を楽しみ、集め、世話をすることは、自然の美しさや大切さを教えてくれるとともに、日常生活のペースを落としてくれる有意義な活動だと思います。それと同じように、抹茶を点て、楽しむことは、時間はかかりますが、家族や友人と特別な時間を共有し、抹茶の身体への効果も期待できます。

4. 読者はあなたのライフスタイルにも興味を持っています。都会でも田舎でも、「自然と暮らす」ことをどのように楽しんでいらっしゃいますか。

私はロンドンの中心部に住んでいますが、テムズ川のほとりに住んでおり、川のそばを散歩することが多いです。川沿いには木々が生い茂り、野生動物がたくさんいるので、都心にいながら自然を満喫できるのがいいところです。週末や休日には、家族と一緒にカントリーサイドでハイキングをしたり、その土地で採れた自然の食材を食卓に並べたりしています。私は忙しい都会の生活と、自然を尊重し楽しむことのバランスをとるよう努力しています。

セバスチャンが昨秋に訪れたスコットランドの景色


Sebastian Bergne

1966 年生まれ、イギリス出身のSebastian Bergne(セバスチャン・バーン)は、本質的かつ人間的なデザインアプローチで、日用品を特別なものにすることで知られています。1990 年にスタジオを設立して以来、国際的なデザイン賞を受賞し、広く賞賛されています。彼のデザインは、ニューヨーク近代美術館やロンドンデザインミュージアムに収蔵されています。1990 年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業後、同年スタジオを設立。豊富な経験により、キュレーター、講師、教育者、そして新進のデザイン才能の指導者として活躍する。
https://www.sebastianbergne.com/


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