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【NYY #12】ワイルドカード進出!

こんばんは、KZillaです。

シーズン最終戦までかかってしまいましたが、山あり谷ありのヤンキースがようやくプレイオフ進出を決めました

調子良い時の2021年ヤンキースらしい、劇的なサヨナラ勝ちでした。
(調子悪い時のヤンキースにはあえて触れません)
決めたのは勿論、大黒柱のAaron Judge:

(勝負強いJudgeでも実はこれが生涯初サヨナラ打でした)

一時期はプレイオフを逃す兆しも見えていた中(地区優勝は出来なかったものの)何とか滑り込むことができて良かったです。

さて、初戦は現地10/5 20時〜(日本10/6 朝9時)のアメリカン・リーグ・ワイルドカード戦です。
対戦相手は宿敵ボストン・レッドソックス
たった1試合、勝った方が地区シリーズへ進出し、負けた方がプレイオフを敗退。
伝統の一戦が真の一騎討ちへと変貌致します。

そんなワイルドカードゲームですが、実は・・・!

本当にたまたまボストンへ来ており、ダメもとで友人とFenway(レッドソックス本拠地)でのワイルドカード戦のチケットを予約してみたら、まさか本当にヤンキースvsレッドソックス@Fenwayとなり、現地観戦が叶いました!
ボストンのファンは中々激しく、ライバルのヤンキースファンに対しては特に厳しいので、正直少し不安がありますが(しかも人種差別が少なくはなく、私自身見た目はアジア人色が強いので・・・)まあ野次等は無視して気楽に行ければなと思います。

ご参考:プレイオフ試合を主催する可能性があるチームは予めチケットを販売し、主催が確定した場合はそのチケットが有効となり、それ以外の場合は返金される仕組みとなっています。
今回はヤンキース、レッドソックス、ブルージェイズ、マリナーズのいずれもワイルドカードゲームを主催する可能性がギリギリまで残っていたので、恐らくいずれのチームもチケットの前売りをしていたかと思いますが、結果的にはレッドソックス主催のチケットのみが有効となりました。
ちなみに我々が予約した主催確定前は比較的多くのチケットが残っておりましたが、確定後は秒で売り切れた様でした。

前置きが長くなりましたが、今回のワイルドカード戦について簡単に解説をできればと思います:

先発投手:エース対決

Gerrit Cole
30試合先発 16勝8敗
181.1回 防御率3.23 
243奪三振 
1.06 WHIP
Nathan Eovaldi
32試合先発 11勝9敗
182.1回 防御率3.75
195奪三振
1.19 WHIP

先発はヤンキースのエースCole対レッドソックスのエースEovaldi。
上記の今季成績の通り、紙上はColeが優勢かと言えるものの、ここ3試合では17.2回で15失点をしてしまっており、少し不安が残ります。
ただ、今回は中5日での先発で1日多く休養を設けられているので、充電満タンなColeを観れるかと思います。
また先日9/24のNYY@BOS戦では丁度この二人が対決しており、Eovaldiが2.2回7失点と大炎上をした一方、Coleは6回3失点と不調ながら最低限のQSを出来ているので、これもプラス材料です。
そして両名ともプレイオフ経験は豊富、かつ良い成績を残せていますので、見応えのある戦いになるのは間違えないでしょう。

打線:怪我離脱で流動性フニャフニャ

2B Gleyber Torres
1B Anthony Rizzo
CF Aaron Judge
LF Giancarlo Stanton
RF Joey Gallo
DH Gary Sanchez
3B Gio Urshela
SS Andrew Velazquez
C Kyle Higashioka

ベンチ
CF Brett Gardner
INF Tyler Wade
INF Rougned Odor

今回の私の予想スタメン・ベンチは上記の通り。
大きいポイントとしては
Cole先発なのでスタメンマスクは実質専属CのHigashioka。一方Sanchezをスタメンから外す訳にはいかないのでDHスタート。
通常DHのVoitは怪我で離脱(プレイオフ全日程絶望)も、上記の通りSanchezのDH起用で代替。(Stantonは外野スタート)
DJも怪我で離脱し、内野スタメンが一人足りない状態に。
TorresがSSクビ(2B転換)後はSS Gio+3B DJで回していたので、理論上は2B Torres+SS Gio+3B Odor/Wadeで代用するのが基本路線ですが、Gioは昨日のレイズ戦でのダイビングキャッチで少し体が傷んでいるので(守備負担を鑑み)SS起用はしないと予想します。
そうするとスタメンSSはWadeかVelazquezになり、守備面ではほぼ同格・打撃はWadeが格上ではあるものの、俊足のWadeは代走としての価値があまりにも高いのでベンチスタートが濃厚かと思います。

色々と書きましたが、例えば調子上向きのGardyをCF起用してStantonをDH、SanchezをCにする可能性もありますし、かなり流動的な状況の中正解はないと思います。
とにかく起用された選手には思いっきり暴れてもらいたいですね。

ブルペン:

CL Aroldis Chapman (L) 
SU Jonathan Loaisiga
SU Chad Green
MRP Luis Severino
MRP Wandy Peralta (L)
MRP Lucas Luetge (L) 
MRP Clay Holmes
MRP Joely Rodriguez (L)
LRP Mike King
LRP Domingo German
LRP Luis Gil
LRP Nestor Cortes Jr. (L)
LRP Corey Kluber

最後はブルペン。
最後の4選手以外は勝ちパやシーズン通して投げてきた人たちばかりで、(普通にめちゃくちゃ頼り甲斐がある投手であること以外)あまり語ることはないので割愛します。

①German及びGilは通常は先発投手ながらプレイオフ中は恐らくリリーフ起用が濃厚でしょう。
②Cortes及びKluberはALDSで先発予定も、延長戦等では緊急登板をする可能性があるのでロースター入りするでしょう。(当然ながらこの試合を負けたらそもそもALDSへ進出を出来ないので温存する意味はありません)
③昨日先発をしたTaillon、一昨日先発をしたMontgomeryは投球間隔的に登板不可なので一旦はロースターから外れるでしょう。

ちなみに今季のヤンキースブルペンは防御率が30チーム中4位(3.52)でした

勝利の🔑

<Gerrit Cole: とにかく失点しない>
最近若干不調ながら不動のエースCole。
通常であれば7回0-1失点くらいは期待できますが、9月上旬にハムストを若干痛めてからは本調子を出せていない状況です。
その中でも出来る限りの投球をし、いかに失点を抑えるかがポイント。
ブルペンが厚いので長いイニングを投げなくても大丈夫かと思います。
何よりも強力打線、特にクリーンアップのBogarts/Devers/Martinezを完璧に抑えることが死活問題になります。
三振を奪えるピッチャーなので、運に任せずボールのインプレーをとにかく防いで欲しいです。

<Giancarlo Stanton: 得意なFenwayで存分に暴れろ>

対Red Sox戦績(生涯)
48試合
171打席
49安打
18四球
10本塁打
33打点
AVG/OBP/SLG/OPS .287/.366/.532/.898

上記の通り、Stantonはレッドソックス戦を得意としています。
特に直近の対レッドソックス3戦では12打数7安打3HR10打点と無双し、ほぼ一人で3勝を稼いだので期待は大きいです。
レッドソックス戦以外でもここ30試合のOPSが.900超えなので調子はかなり良く、その勢いを保って頂きたいと思います。

<Jonathan Loaisiga: 本調子に戻せているか>

2021年成績
57試合 70.2回
9勝4敗5セーブ
防御率2.17 WHIP 1.02
69奪三振 16与四球

今季大ブレイクしたLoaisigaですが、彼は流れを変える圧倒的な投球ができる投手です。
ピンチから脱出する火消し能力は凄まじく
、中継ぎとして数々の試合を救って来ました。(リリーフで9勝をしている通り、数多くの逆転劇に携わっています)
ただそのLoaisigaは9月上旬に右肩の怪我で離脱し、つい最近復帰しました。
昨日の最終戦では双方無得点の試合で8回1アウト3塁の場面からの脱出に成功しており、調子は悪くはなさそうでしたが、注視すべきポイントではあります。

その力が必ず必要となる場面が出てくるので、そこで火消しに成功を出来れば勝利がグッと近づくと思います。
役割を全う出来るかがキーになります。

<レッドソックスのブルペン:弱点を突く>
レッドソックスの最大の強みは圧倒的得点力(得点ベースではリーグ3位、OPSでは5位)ですが、弱点があるとすればブルペン(防御率3.99、リーグ13位)です
そこまで悪い数字ではありませんが、ヤンキースには劣りますし(防御率3.52、4位)、Whitlock(防御率1.96)以外では圧倒的と言えるリリーバーがいなく、何より先発不調時や延長戦に入った場合に必要となる選手層の厚みは薄いと思っております。
なので、先発をなるべく早く交代させ、ブルペンの狙い撃ちをすべきでしょう。言うのは簡単ですが。

(ちなみにヤンキースの得点力はOPSベースでは13位、得点ベースでは19位と強弱が真逆なので、別に優勢だとは思っていません)

まとめ:なんでもいいので勝ってくれ

Coleが抑え、Stantonが点を稼ぎ、Loaisigaをはじめとしたブルペンが繋げる。
これが理想ですが、必ずしもそう上手くはいかないでしょう。
それでも粘り勝って、伝統のライバリーに新たな伝説を追加してほしいです。

現地レポートはまた別途書かせて頂きます。
それではまた次回。Let’s go Yanks! 

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<前回記事>
※数週間前の記事ですので、一部怪我離脱等が反映されておりません

<レギュラーシーズン最終戦のハイライト動画>


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