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撮影後記

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ストリートスナップさながらに本を読んでいる人に声をかけ、読書姿を撮影し、読んでいる本のタイトルを教えてもらう「東京の本よみ」です。撮影を振り返って、毎月最終日に撮影後記を書いてい…
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#エッセイ

【8月の本よみ】 撮りたい姿

声をかける時はいつだって緊張がつきものなのだけど、その人が男性か女性かによってもその緊張…

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【7月の本よみ】 あじさいを背中に

そこは日常的に通る道だった。 まだ真夏のような日差しになる前の時期で、夕暮れ時のこと。 …

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【7月の本よみ】 パンを片手に

その人は、片手でパンを食べながら文庫本を読んでいた。 都内にあるフリースペースで、近くに…

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【7月の本よみ】 そこに在るひと

都内にある美術館のラウンジで、本を読んでいる女性がいたので撮影させていただいた。 読んで…

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【6月の本よみ】 休日の公園

この日この時間この場所で、我々が声をかけることをまるで知っていたかのような、そう思ってし…

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【6月の本よみ】 雨の日のコーヒーショップ

この日は朝から雨の一日だった。 コーヒーショップのカウンター席で終わらせたかった仕事の作…

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【6月の本よみ】 雑踏の過ごし方

都会的な印象の男性である。人通りの多い場所にあるコーヒーショップ、その店内には空席があるように見えたが、男性は外の椅子に座って本を読んでいた。その人が店に来た時には席が空いていなかったのかもしれないが、外の喧騒を心地よく感じながら本を読んでいるようにも見えた。 エリアス・カネッティ著「マラケシュの声」の中で、旅でモロッコに訪れた著者が、その街の持つざわめきや、異国の言語で交わされる会話、その中にいることに心地良さを感じる、という部分がある。その時の気分にそぐわない音楽がそこ

【6月の本よみ】 心のずっと奥のほう

撮影?ああいいよ、どうぞどうぞ、と、写真の男性は快く承諾してくださった。初対面とは思えな…

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【6月の本よみ】 階段の片隅で

えっ、こんなところで..!? その日は確かに気候も良く、晴れていたけれど まさかこんなとこ…

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【6月の本よみ】 偶然の夕暮れ

初夏の夕暮れは気持ちがいい。気温は20℃前後、湿度も低く、18時を過ぎてもまだ明るい。そして…

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