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ライティングコンテスト(東京報道新聞主催)

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東京報道新聞が開催しているライティングコンテストの募集要項や結果発表、過去の受賞記事をまとめています。 過去の受賞記事は、ライティングコンテストで「優秀賞」「特別賞」「東京報道新…
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#第2回ライティングコンテスト

アフリカの太陽

サハラ砂漠に黄色く、大きな太陽が昇る。辺り一帯を焼け付すかのように、眩しい光を放っている。「あぁ、これは太陽を神様だと思うわけだわ」と感じた。アフリカで経験した、印象に残る出来事の一つだ。太陽が沈んだ夜、私はある少年と出会った。後の人生を、大きく変えることとなる人物と。 私がチュニジアを訪れた2012年7月は、ラマダン(断食)の時期だった。現地人は何も口にしないのかと思いきや、実際はかなりゆるかった。大人の飲食は許されてはいけないはずが、シャワーを浴びながら水を飲む人や、「

役場の仕事なんてつまんねえんだ。でも、

初対面の人から受ける影響というのは、意外と大きい。10年以上経った今でも、あの言葉を鮮明に思い出すことができる。 初めて就職したのは、地方の町役場だった。卒業後地元に戻るつもりがなかった僕は、大学所在地の近辺で就職活動をしていた。 「かたっぱしから応募して、最初に内定をくれたところに就職しよう」と意気込んだ結果、奇跡的に1件目で内定をもらう。そこは、行ったことも聞いたこともない、ちいさなちいさな町だった。 見知らぬ土地というだけで、不安になるには十分過ぎる。ましてや人見