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ライティングコンテスト(東京報道新聞主催)

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東京報道新聞が開催しているライティングコンテストの募集要項や結果発表、過去の受賞記事をまとめています。 過去の受賞記事は、ライティングコンテストで「優秀賞」「特別賞」「東京報道新…
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2023年9月の記事一覧

【募集終了】第3回ライティングコンテスト企画

コンテスト概要東京報道新聞では、2023年9月に『第3回ライティングコンテスト』を開催いたします。 第3回のテーマは「あなたの地元や、住んでいる地域について紹介してください」です。 「地元のおすすめスポット」「現在住んでいる地域の課題と解決策」「長年住んでいる場所が、昔と今ではこんな違いがある」など、テーマのなかで自由に書いてください。 例) ・現在住んでいる地域ではインフラの老朽化と人口減少が進行中。地域資源を活用した観光振興と、若者への働きやすい環境を整えることで、

アフリカの太陽

サハラ砂漠に黄色く、大きな太陽が昇る。辺り一帯を焼け付すかのように、眩しい光を放っている。「あぁ、これは太陽を神様だと思うわけだわ」と感じた。アフリカで経験した、印象に残る出来事の一つだ。太陽が沈んだ夜、私はある少年と出会った。後の人生を、大きく変えることとなる人物と。 私がチュニジアを訪れた2012年7月は、ラマダン(断食)の時期だった。現地人は何も口にしないのかと思いきや、実際はかなりゆるかった。大人の飲食は許されてはいけないはずが、シャワーを浴びながら水を飲む人や、「

青春の記憶

男3人兄弟の末っ子として明るく育っていた私に、陰りが見え始めたのは10歳頃だったと思う。ある日、母が突然「がんばったで賞」という賞状を私にくれたのだ。私はビックリしたが、母の言葉で全てを理解した。 「お兄ちゃんたちは、メダルや賞状がたくさんあるのに、あなたは何もなくて可哀想だ。だから、何かお母さんがあげたくてね…」 母の私を労わる気持ちは胸に伝わってきた。しかし、母の愛情は逆に作用してしまった。私は、「自分には何もない」ということを自覚してしまったのだ。それまで、他人と比