見出し画像

デュアルモメンタム #9:資産が148倍になったSPXLのデュアルモメンタム&267倍DM1も追加&279倍DM1+も追加(リターン増加に伴い題名も更新)

今回はPortfolio Visualizerを使った実際のデュアルモメンタムを公開します。
使用しているアセットはSPY(S&P500指数)の3倍レバレッジETFの$SPXLです。まずデュアルモメンタムの実際のパフォーマンスを確認します。最後にportfolio visualizerのリンク先とパラメータの設定のなぜを解説します。

時折追記更新しますのでフォローお願いします。


SPXLを使った3倍レバレッジ×デュアルモメンタム

期間は2009年1月1日~(2023年9月8日)

執筆時点までとなります。portfolio visualizerのリンクを使えばこの先も自分の目で確認できます。コントロール(比較対象)はSPYです。

Portfolio Growth リターンのグラフ

対数グラフになっていますので縦軸に注目しましょう。SPYとは桁が違います。

Perfomance Summary リターンとリスクの表

トータルリターンは110倍、対SPY比は16.9倍。

仮にS&P500指数へインデックス投資をしたAさんが資産1000万円になったとき、デュアルモメンタム投資をしたBさんは資産1億6900万円になっていたようです。

総合評価としてShrape Ratio(シャープレシオ)はよく使われる指標です。
デュアルモメンタムはSPYよりもシャープレシオが高いため、長期では優れているようです。

もちろん3倍のレバレッジをかけているためStdev(ボラティリティ)やMax drawdownはSPXLを使ったデュアルモメンタムのほうが大きいです。短期での安心感はSPYのほうが優秀なようです。なお下方への変動を重視した指標であるSortino Ratioではデュアルモメンタムのほうが優秀なため、長期ではSPYよりも安定的です。

Rolling Returns ローリングリターン

ローリングリターンは長期でのパフォーマンスを比較するには優れています。私が個人的に重視するのは3年ローリングリターンのLowの値です。
石の上にも3年とは古い言葉ですが、3年間続けてマイナスがでる投資は長期で実行するのは困難でしょう。
今回のデュアルモメンタムとSPYは3年ローリングリターンのLowはプラスです。

Annual Returns 年間リターン

過去の年間リターンの推移です。2022年は双方ともにマイナスリターンだったようです。またデュアルモメンタムは2015年にもマイナスリターンとなっています(SPYは逆に2018年にマイナスリターンでした)
デュアルモメンタムは15年間以上で年間マイナスリターンは2回のみです。
ともに勝率86.7%は素晴らしいです。

Ticker、Absolute Momentum Asset、Out of Market Assetについて

すでにAbsolute Momentum Assetについては公開しています。
VIX指数です。
Tickerは題名の通りに$SPXL
最後のOut of Market Assetも公開します。
退避先は$SPYです。

今回は手札はすべてオープンです。

Portfolio visualizerのリンクはこの先です

私は「魚を与える」お金配りおじさんではありません。
「魚の釣り方」を一緒に学ぶ仲間でありたいと考えています。

この先にPortfolio visualizerのリンクがあります。

私が重視しているのは「なぜ?」を考えることです。
「なぜそのパラメータにしたのか?」をシンプルな視点から考えるようにしています。

さて、148倍になったSPXLを使ったデュアルモメンタムを、この先で論文も紹介しながら解説しています。興味がある方はぜひご覧になってください。

2023/10/18追記

portfolio visualizerがさらに使いやすくなったので
資産が267倍と279倍になったSPXLのデュアルモメンタムのリンクも追加します!

2024/5/1 267倍 DM1
2024/5/1 279倍 DM1+


ここから先は

3,254字 / 6画像

¥ 3,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?