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『相棒』シーズン22-11「その頬に触れるな」/世文見聞録120

シーズン22も後半戦。下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。

○『相棒22』第11話(ネタバレ注意!)

これにはドキッとした

<あらすじ>
化学メーカーの研究員が、猛毒の神経ガスで殺害される事件が発生。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、下足痕の捜査に駆り出される。そのさなか、道端に人気キャラクター“ほっぺ丸”のぬいぐるみが、不自然に落ちているのを発見した2人は、事件性の有無を確認するため、持ち主を捜索することに。結果、小学生の男の子を持つ丹生初音(映美くらら)というシングルマザーに行き着くが、様子がおかしい。何者かに脅されていることを察知した右京と薫は、誘拐事件を疑い、手分けして捜査を開始。初音の勤務先である玩具メーカーを訪れた右京は、ほっぺ丸をめぐる意外な裏事情を知る。いっぽう薫は、何者かの指示を受けていると思われる初音を尾行。動向を注視するが、やがて、ほっぺ丸のぬいぐるみを使って、神経ガスがバラまかれる危険性が浮上し、体を張ってテロを阻止しようとするが…!? そのころ右京は、初音が務める玩具メーカーと深い因縁がある持永登紀子(山下容莉枝)という女性の、不穏な動きを捉えていた。

公式サイトより

木暮林太郎:「TX神経ガス」「ほっぺ丸」、ギャップのある組み合わせで、かなり“つかみ”はよかった。

川口世文:サブタイトルも悪くない。予告で亀山がガスを浴びていて、これはかなりヤバいって感じだったし、『レベル4~薫最後の事件』を思い起こさせた。

木暮:薫ちゃんが“引退”するきっかけになった事件ね……それがまさか“抹茶”とは(笑)。ここで整理しておきたいんだけど、ぬいぐるみは神経ガス入りが3個とそれ以外が3個あったわけだな?

川口:そうそう、トマトジュース入りと牛乳入り。神経ガス入りはそれを作った男を殺すのに一つ、息子を誘拐された女性デザイナーを殺すために一つ。最後の一つが気になっていたら、犯人が自殺用に隠し持っていた。

木暮:あれをコートの下に隠していたのはかなり無理がある。絶対に途中で“ほっぺ”が押されていたはず。

川口:右京さんが取り上げてからも気になって仕方なかった。誰かが横取りして押しちゃうんじゃないかって。

木暮:真犯人のクズ社長にぶっかければよかったんだ。

川口:『相棒』に出てくる社長の“クズ率”は高いな。

木暮:自殺に見せかけて殺された「ほっぺ丸」の本来のデザイナーの母親も他人を恨む権利はないと思うけど。

川口:遊園地に置き去りするのはなかなかにひどい。これだけ手の込んだ犯罪が仕組める才能があるんだから、それを生かして何とか母娘二人で生きてほしかった。

木暮:タブレットやカメラ付メガネの準備はともかく、ガスを作らせる費用が出せたんだから、それなりの生活ができるようになっていたんだろうな。

川口:それにしても息子を誘拐されたほうのデザイナーは、どうして自分が「ほっぺ丸」の“生みの親”になることを承知したんだろう?

木暮:彼女もまた弱い人間だったってことじゃないか?

「ほっぺ丸」を『相棒』グッズにしてほしい


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