『相棒』シーズン22-3「スズメバチ」/世文見聞録111
下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。
○『相棒22』第3話(ネタバレ注意!)
川口世文:今シーズンも第3話にきちんと“話題性”を盛り込んできたな。
木暮林太郎:前シーズンは……「逃亡者 亀山薫」か!
川口:1・2話に青木年男が登場してきたんだから、当然、次は“特命係第3の男”陣川公平の登場になる。
木暮:だとすると、青木は“第4の男”じゃないのか?
川口:その話はいいとして、“スズメバチ”のモチーフでよくここまで話を広げたもんだ。被害者の“クズ男”の比喩でもあり、陣川が惚れた女性の謎の“万引き”の理由──つまり“擬態”であることまで導きだせるとは。
木暮:「特命係VSスズメバチ」のシーンも単なるにぎやかしじゃなくて、加害者の心情を右京さんにも視聴者にもよく理解させるためだったしな。
川口:もちろん見どころとしても面白かった。これならクマとかサメとか「動物対決シリーズ」が作れそうだ。
木暮:右京さんに何か勝算があるのかと思ったら、全然そんなことなくて笑った。亀山のほうが遥かにこういうことには向いているんだよな。最近、現実にクマの出現が多いから、来シーズンあたりクマはありかもな(笑)
川口:クマをやるだけのCG費用が出せるかどうか。
木暮:「元日スペシャル」ならいけるんじゃないか?
川口:残念ながら「武蔵野研究所」って名前が不用意に大写しになったことで大体真犯人がわかってしまった。
木暮:え?──あそこでわかったの?
川口:それぐらいわかるだろ? それと、陣川も少し大人になったのか、以前ほど押しのパワーがなかったのも残念だ。告白も中止──というか“自粛”しちゃうし。
木暮:彼もいろいろあったからなぁ……“私生活”で。それでも陣川がかけた一本の電話が結局“彼女”を救ったのだとしたら、大活躍だったことに間違いはないぞ。
川口:陣川もまた「無敵の人」だったってことかな?
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