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『スター・トレック:ピカード』シーズン3-9「声」/世文見聞録80

「世文見聞録」シーズン2。川口世文と木暮林太郎が急遽、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『スター・トレック:ピカード』の最終シーズンについても語ります。

○『スター・トレック:ピカード』シーズン3第9話(ネタバレ注意!)

ラテン語で「声」

川口世文:この話と最終回をIMAX上映で観られるアメリカのファンは幸せだ。チケット争奪戦らしいけど。

木暮林太郎:「新文芸坐」であたりいいからオールナイトで全話上映してくれたら、きっとアメリカ人のほうがうらやましがるぞ(笑)……それにしてもこの話は──。

川口:いいたいことはわかる。ショー艦長だろ? あれは仕方がない。旧メンバー7人をシャトルで脱出させ、タイタンを“セブン”に任せる──それが正解だった。

木暮:その先に待っていたのが“エンタープライズD”とはねぇ……あまりに自然な流れの登場で言葉がない。

川口:一方で“F”の艦長がシェルビー提督とは。ショー艦長の過去も含めて、“ウルフ359”を上回る状況を作り出そうとしているわけだ。

木暮:しかもそこに“我が子”を巻きこんでしまう運命になる。ピカードの苦悩は最後の最後までつづくなぁ。

川口:作劇的には「父VS息子」という対立構造で最終回を迎えることになりそうだけど、おそらくジャックは死なない──むしろ「生存フラグ」が立った気がする。

木暮:なるほど。そうなってほしいし、そういう終わり方のほうが『新スター・トレック』らしいもんな。

川口:ここで息子を死なせなければ、ピカードはカークの経験を超えられるし、もしもジャックが人類とボーグや可変種のあいだを“取り持つ”存在になれるなら父親の因縁を乗り越えることなる。

木暮:「親の因果が子に報い」と跳ね返すわけだな。それは大いにありえそうだ。まさに「大団円」。ただジャックに関していえば、普通の人間、ではいられないかもな。

川口:そうだね。ウェスリーと同様、ビバリーは二人目の息子も手放す可能性がある。そこも注目しておこう。

木暮:さて、泣いても笑ってもあと一回だな?

川口:ああ、観終わってしまうのが怖い(笑)

皮肉にもエクセルシオールはヒカル・スールーに撃沈されたのか?
まさに『新スター・トレック』の象徴は”カーペット”!

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