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『スター・トレック:ピカード』シーズン1-9「理想郷(前編)」/世文見聞録102

「世文見聞録」シーズン2。シーズン3の興奮冷めやらぬ川口世文と木暮林太郎が彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『スター・トレック:ピカード』をシーズン1から観直していきます。

○『スター・トレック:ピカード』シーズン1第9話(ネタバレ注意!)

スン博士(息子)登場

川口世文:いよいよ惑星コッペリウスに到着したな。

木暮林太郎:トランスワープ・コンジットを使うと25光年が15分ってすごいな。100光年でもわずか1時間──「通勤圏」になっちゃう(笑)

川口:きちんと“シートベルト”も締めているし、民間の宇宙船のほうがよっぽどしっかり安全対策している。

木暮:“再生キューブ”がいきなり飛んできて墜落したのには驚いた。おまけに結構“頑丈”だったし。

川口:最終決戦の地だからね──全員集合しないとな。コロニーの建物は『スター・トレック』らしい雰囲気。

木暮:データにそっくりなオルタン・スン博士にソージにそっくりなスートラまで出てきて、少々ややこしい。

川口:前回のリオス船長の“一人五役”のほうがわかりやすかったか? スン家の男性は基本的にキャラクターの機能としてはみんな同じだから、混乱しても大丈夫。

木暮:でも、スートラの裏切りはちょっと唐突だった。そもそもジュラティ博士から精神融合で読み取った「警告」のイメージが、そんなに衝撃的ではなかったんだ。

川口:視聴者に“想像させる”だけでよかったかもね。

木暮:ジュラティとリオスがいいムードになるのはいいとして、ラフィとピカードの“急接近”にも戸惑った。

川口:何よりピカード自身が戸惑っていたもんな(笑)……彼の余命がわずかだということを知って、ラフィもちょっとおかしくなっていたんだろう。たぶん制作側も「これはないな」と思って軌道修正していったんだよ。

木暮:いよいよ218隻のロミュラン・ウォーバードが迫ってきて、コロニーは反撃どころか有機体抹殺──つまり「破壊者」になることに意見が傾く──今度ばかりはピカードの交渉力も解決力もまったく無力だったな。

川口:ブランクのせいか時代が変わったせいか。でも、この状況こそがシーズン1のテーマなんじゃないかな?

「これはないな」
誰にも信用されないピカード

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