『相棒』シーズン22-15「マッターホルンの殺人」/世文見聞録124
シーズン22も後半戦。下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。
○『相棒22』第15話(ネタバレ注意!)
川口世文:「元日スペシャル」の再放送が3月27日に決まった。つまり今シーズンの最終回のあとになる……ということは最終回は甲斐亨関連の話にはならないな。
木暮林太郎:確かに話が関連していたら、意地でも最終回前に再放送しそうだもんな……それはともかく、今回のサブタイトルはものすごい“スケール感”があった。
川口:さすがの『相棒』も、ロンドンを除けば、東南アジア以外で活躍したことがないから、来シーズンは本当にヨーロッパあたりに出張っていってほしいね。
木暮:残念ながら、今回の話は「マッターホルン」でも「殺人」でもなかったからなあ(笑)
川口:その代わり前回に引き続いてチェスが出てきた。
木暮:右京さんが“将棋も”さしたのははじめてかな?
川口:才能ある若者あるいは子供を、良くも悪くも自分の思ったようにコントロールしようとした男の話である点も共通している。
木暮:前回の美術品コレクターと今回の“善ちゃん”が実は同じだっていいたいわけ?
川口:考え方もキャラクターも正反対といっていいけど実はよく似た人物のような気がする。少なくとも、やろうとしたことの発想がどちらもあまりに極端だった。
木暮:まあ、そういう人間が出てくるからこそ、面白い謎が右京さんの前に提示されるわけだからな。
川口:とにかく対照的な2作品をつづけて配置したこと自体が面白かった。『相棒』における“シリーズ構成”のポリシーというものがあるなら、ぜひ聞いてみたい。
木暮:一方で『相棒』はマーチャンダイジングは弱いよな。以前の「ほっぺ丸」とか、今回のダルメシアンジャスパーのブレスレット、早々に商品化すればいいのに。
川口:だったらおれは「イモっ娘」のCDだな。
木暮:本気でそういっているならセンスを疑われるぞ。
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