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『相棒』シーズン21-21「13~隠された真実」/世文見聞録75

「世文見聞録」シーズン2。今週も川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。

○『相棒シーズン21』最終話(ネタバレ注意!)

木暮林太郎:“相棒交代のあとの最初のシーズンの終わり”って感じだった──ホント、普通に終わった(笑)

川口世文:“美和子スペシャル”の色が変わっていたぞ。

木暮:サブタイトルの「13」には13歳という意味もあったんだな。しかし、よくあんなにややこしいことを考えたもんだ。DVDの動画とか誰が作ったんだ?

川口:全国の子供たちが真似をしないといいけど。

木暮:官房長の骨壺が盗まれたのも偶然だったしな。

川口:立派な骨壺だったね。岸部一徳、背が高いから。

木暮:そこに感心する?

川口:官房長の遺族が身代金の支払いを拒否した理由は特に語られなかったな。最後まで登場もしなかったし。

木暮:神戸が必死に骨壺を取り返そうとした理由も。

川口:きっと次に持ち越した深い理由があるんだ。ひょっとすると同じ東映が製作する『シン・仮面ライダー』と関係があるのかもしれないぞ。

木暮:ショッカーの首領の正体が官房長とか?……ないない、絶対ない……いや、声だけ登場しているとか?

川口:かなり意図的に、最終回の前後編とスタート時の前後編は同じパターンになっていた気がする。

木暮:それはどういう意味?

川口:「前編」はインパクトのある事件だけどそれはフェイクで、「後編」は意外とコンパクトに話がまとまる。

木暮:そういえば半年前にそんな話をしていたな。ずいぶん前のことのような気がする。

川口:以前だったら2時間スペシャルで終わっていたものが、それでは十分に視聴率が稼げなくなったせいか、やむなくこういう語り方が“発明”されたみたいだな。

木暮:それでも官房長が実際に13年前に死んだ事件を活用できるのが、実に『相棒』らしい。

川口:シリーズの歴史が生み出した語り方なのかもね。

骨壺になっても存在感がある

○『相棒シーズン21』の総括

木暮林太郎:よっぽどのことがないかぎり“シーズン22”は確定だろうな?

川口世文:「シン亀山」シリーズが3シーズンつづいて、「劇場版Ⅴ」で完結。シリーズ開始から25年で終わりというのがいちばんありそうなシナリオだと思う。

木暮:水谷豊の体力次第でもっとつづくんじゃないか?

川口:『新・相棒』的な展開を考えなければ、余力を残して終わりたいと思っているんじゃないかな?

木暮:そうなると次のシーズンは“中間部”になる?

川口:そんな気がする。今シーズンの語り口を見るかぎりでは終わりを急いではいないようだし。

木暮:いろいろ語り残しているテーマもあるしな。サルウィンの話とか、もう一度ぐらいはやってもらいたい。

川口:おれはやっぱり伊丹の話だな。それこそ第19話は彼と薫が監禁されるシーンではじまってもよかった。

木暮:それは来シーズンの徳永富彦さんに期待しよう!

川口:今回出てこなかったのは、あとは陣川警部補か。

木暮:“特命係・第三の男”? そうなると神戸にも再登場してほしいな。いよいよ『相棒S』が現実になる。

川口:カイトくん再登場の道筋も作れないことはないと思う。時期的に「仮出所」になってもおかしくはない。

木暮:どうせなら“脱獄”してほしいけど、そんな脚本で成宮寛貴が復帰したくなるとは思えないしなぁ……。

川口:次のシーズンで3代目、次の次で4代目が再登場するとなれば、それがいちばん美しいんだけどな。

木暮:米沢さんは“準レギュラー”に戻ってほしいね。

川口:あとは社美彌子がどう動くかだな。美和子との女同士の泥仕合なんて展開もありえない話じゃない。

木暮:そういえばあの二人、名前もよく似ているよな。

川口:というわけで……次のシーズンもよろしく!

木暮:「ミッション、クリアです!」──ってか?

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