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『相棒』シーズン21-17「定点写真」/世文見聞録67

「世文見聞録」シーズン2。今週も川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。

○『相棒シーズン21』第17話(ネタバレ注意!)

木暮林太郎:「定点写真」を撮っていた少年が寺田心くんだと途中まで気づかなかったり、鈴木砂羽の声が枯れていたり、余計な驚きが多すぎた。「定点写真」のロケ地の建物はよかったけど。

川口世文:確かにそうだな。でも、話としては『相棒』らしいオーソドックスな話だった。

木暮:というと?

川口:つまり、怪しい人物が3人出てくるパターン。いちばん怪しい人物は当然犯人ではなくて、残りの二人のうち一方が違うとわかった時点で真犯人が特定される。

木暮:そういえば、前にも同じような話をしていたな。同じような話といえば、“ダメな中年男”が出てくるのも一つの典型だぞ。

川口:殺されたイベント会社の社長のこと?

木暮:そうじゃない。女性カメラマンの“師匠”のことだよ。一見、弟子を見守るいい師匠みたいに思わせて、美写紋びしゃもん賞」を金で買う話にはホイホイのってくる──あれはダメだろ(笑)

川口:おれも、あの話は弟子の女性カメラマンが師匠のために勝手に進めていた話だと思っていた。

木暮:ところが意外と“ダメな中年男”だったわけだ。しかも、今度こそ彼が真犯人だった──。

川口:三度目の正直になったわけか? そういう配置も「シリーズ構成」として誰かが考えているのかな?

木暮:いやいや、そこまで考えてはいないだろう。

川口:でも、こないだ亀山が“走って追いかけた相手を捕まえた”のも三度目の正直だった。

木暮:そういえばそうだな。まさかと思うけど、残りの回で半グレ集団がもう一度出てきたら認めてもいいぞ。

川口:それが「スペクター」だったら完璧だな(笑)

木暮:いや、それは──ないな。

こういう作り込みをじっくり見るのが好き
細かくルビまでふってある

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