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『相棒』シーズン21-20「13~死者の身代金」/世文見聞録73

「世文見聞録」シーズン2。今週も川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。

○『相棒シーズン21』第20話(ネタバレ注意!)

木暮林太郎:前代未聞の「連続遺骨盗難事件」

川口世文:相変わらず『相棒』最終回は「ヘンな事件」を扱っている──ブレてないね(笑)

木暮:小野田官房長の墓に融通無碍ゆうづうむげと刻まれているのが笑った。こういう設定は生みの親の脚本家じゃないと書けない。

川口:思うに官房長は“生きている”んじゃないかな?

木暮:はぁ?……いきなり何をいうかと思えば。

川口:そもそも骨壺には遺骨が入っていなかったから、神戸くんたちが慌てているんじゃないの。

木暮:確かにそれぐらいの秘密はありそうだけど……自ら指揮官になって特命係に捜査権を与えて、ヘリまで使わせて。しかし、いくら岸部一徳が健在だからといって“生存説”はないだろう。

川口:だったら〈ながとろ河童塾〉の少年の一人が実は官房長のクローンだったというのは? 年齢的にもそれぐらいだし、そもそも神戸はクローンベビーの取り扱いを巡って右京と対立して特命係を辞めたんだぜ。

木暮:まあまあ、素人の推理はたいがいにしておこう。いずれにしても犯人はあの子供たちじゃないかという疑いよりも、神戸の行動のほうが気になるってことだな?

川口:あと「正義と書いてジャスティス」と読む子供の将来、とかね。

木暮:あれは伏線なのかギャグなのかよくわからない。

川口:「TOKYO TOPICS」なんて美和子が記事を書く媒体も登場したし、薫の「的を射た当てずっぽう」も健在だし、「シーズン22」に向けた仕込みがすでに目の前で展開しているような気がして実に心強い。

木暮:薫ちゃんの「人間不信」「再起不能」からのあっさり復活とか、久々に余裕のある人間描写も楽しめたし。

川口:来年は『相棒』に複数形のSがついたりしてな。

『相棒S』
小野田公顕:享年64

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