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『相棒』シーズン21-19「再会」/世文見聞録71

「世文見聞録」シーズン2。今週も川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。

○『相棒シーズン21』第19話(ネタバレ注意!)

木暮林太郎:事前情報がなかったら、これが最終回かと思わせる雰囲気だったな。

川口世文:今回の脚本家の徳永富彦という人は『相棒』とか『刑事7人』の終盤で1本だけ、「ヘンな話」を書くから毎回期待してしまう……もちろんいい意味で(笑)

木暮:どこに飛んでいくのかわからない変化球みたいな話だった。過去の“相棒”と同じ名前を持った3人は、いずれも本筋とはまったく関係なかったんだよな?

川口:最初に出会った“カンベ”さんが、杉下のことを自殺志願者だと疑って監禁しようとするのがよかった。彼らは本当にいたのか、亀山の夢のなかで再構成されたことなのかも結局はよくわからないけど、あれで見事に混乱させられたな。

木暮:“夢オチ”もありなのかなとは思ったけど、事件そのものはどうやら実際に起きたようだし。

川口:いいんだよ、それで。「ヘンな話」なんだから。

木暮:自殺志願者たちが「面布めんぷ」を目印にして集まってくるのはともかく、バスの車内で爆弾を爆発させて死のうって結論になるのもどうかしているんだ。

川口:いいんだよ、それで。「ヘンな話」なんだから……失敗しても死刑になれるからって言い訳していただろ?

木暮:それにしても薫ちゃんのサバイバル術は凄かったな。あれはサルウィンで鍛えられたんだろうか?

川口:今更ではあるけど、彼がサルウィンでどんな経験してきたのか、右京さんが理解できたのもよかったな。

木暮:「きみとの再会は運命だと思っています」とか、グッとくるセリフだった。サブタイトルの「再会」の相手は結局、薫ちゃんだったということだな?

川口:そのために二手に別れるシチュエーションを作って、杉下に「いったんお別れしよう」といわせている。

木暮:最終回スペシャル前の贅沢なエピソードだった。


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