『相棒』シーズン22-19「トレードオフ」/世文見聞録128
シーズン22も最終話。下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。
○『相棒22』第19話(ネタバレ注意!)
川口世文:最終回の翌週にテラサで長尺のエピソードを1本配信するらしい──これにはちょっとビックリだ。
木暮林太郎:今シーズンも全21話のはずという予想もあながち外れではなかったってことがいいたいわけね?
川口:それはともかく、右京さんはすでに冠城亘時代に“官房長官”を一人倒している。だから、今さら新任の官房長官が登場してきてもさほどの新規性はないよな。
木暮:本当のラスボスとして総理大臣は“ファイナル・シーズン”のためにとってあるんじゃないのか?
川口:そうかもしれない。それにラストに出てきた右京さんの“動画”──あれは間違いなくディープ・フェイクで、それもまた以前に重要なテーマで使っていた。
木暮:まあ、次回予告で「フェイク動画」だっていっちゃっていたからね──それは誰でも予想できることだ。
川口:だから、問題はすでに語られているテーマ2つを掛け合わせていったいどんな話が後編で展開するかだ。
木暮:それは確かにそうだ……予告ではまるで右京さんが新官房長官を殺したかのような宣伝をしていたよな?
川口:本当にそうだったら面白い。残念ながら今シーズンに“三代目相棒”甲斐亨が登場することはかなわなかったから代わりに右京さんが犯罪者になっちゃうとか?
木暮:それをやっちゃおしまいだろ(笑)
川口:番組が“終活”に入っていることを忘れるなよ。
木暮:本気で右京さんが“一線”を超えちゃうと思っている? 最後は薫ちゃんとの対決?……そんなバカな。
川口:でも、“一線”は確実に超えると思う。というかすでに超えている。フェイクとはいえあの動画が拡散したら、右京さんはどこにいっても知られた顔になる。そのことが『相棒』シリーズ完結の重大な伏線になる。
木暮:なるほど、世界中に顔を知られて警視庁から一歩も出られなくなって終わりか……そんなわけないだろ!
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