『相棒』シーズン22-12「惡の種」/世文見聞録121
シーズン22も後半戦。下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。
○『相棒22』第12話(ネタバレ注意!)
川口世文:このシリーズの凄さがあらためてわかった。
木暮林太郎:マーロウ矢木につづいて、南井十というゲストキャラを復活させたことだろ?
川口:右京が甲斐亨を失って、失意のままロンドンに渡ってスコットランドヤードで再会したのが南井。いわば番外編“相棒”だった男──彼が冠城亘の時代に“モリアーティ教授”みたいな犯罪者となって帰ってくる。しかもその話が実に3シーズンかけて語られた。そういう語り方ができるのが『相棒』の凄みの一つ──。
木暮:そこでいったんは決着がついたんだろ? それを復活させようというのもシリーズの“終活”の一つか?
川口:そうかもしれないね。今回は“復活編の序章”という感じで、食物連鎖ならぬ「殺人連鎖」を描いただけに終わったけど、つづきが書かれることは必至だ。
木暮:だけど、つづきは“来シーズン”ってことか? サブタイトルはきっと「惡の華」なんだろうな?(笑)
川口:あるいは今シリーズのフィナーレで再度登場するかもしれない。今のところ甲斐亨の復活か、南井十の後継者との対決──そのどちらかを最終回に期待したい。
木暮:それって“両立”も可能なんじゃないのか? それから今ふと思ったんだけど、十という名前は「逆五芒星事件」に2回関わるから足して「10」って意味だったのかな?
川口:どうかな? すると、後継者の名前には「15」が入ってくるわけか? それはそれで面白そうだけど。
木暮:それはともかく、再放送で南井関連の過去のエピソードを見なかったら、「逆五芒星」にも、右京さんの驚き方にもさほどインパクトを受けなかった気がする。
川口:でも、再放送で復習できたんだろ? 毎日夕方に“ランダムな再放送”をしている意味がようやくわかったよ。こういうときに実に有効なシステムだったんだ。
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