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『相棒』シーズン22-12「惡の種」/世文見聞録121

シーズン22も後半戦。下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。

震撼する右京さん

○『相棒22』第12話(ネタバレ注意!)

<あらすじ>
都内のうらぶれた地下道で、頭部を負傷した男性の遺体が発見された。警察は、何者かと揉み合って階段から転落したと見て捜査を始める。被害者は、フランチャイズ弁当店の店長。残されていた手帳には、本社の社員から受けていたと思われるパワハラの実態が生々しく書き記されていた。捜査一課は、その店を担当していた内田(前原滉)という本社の社員から話を聞くが、実際に指導していたのはチーフ社員だとかわされる。いっぽう、独自の捜査に乗り出した右京(水谷豊)は、被害者が磨かれたようにキレイな硬貨ばかりを所持していたことに注目し、薫(寺脇康文)と共に被害者宅を訪れる。妻や近隣住民に聞き込むと、1年前に近所でホームレス殺害事件が起こり、今も未解決であることが判明。ホームレス同士が金で揉め、周囲に小銭が散らばっていたという状況から、右京はある推論を立てる。さらに、事件を調べるうち、『ワイアット』『非凡人』『食物連鎖』といった謎の言葉が浮上し…!?

公式サイトより

川口世文:このシリーズの凄さがあらためてわかった。

木暮林太郎:マーロウ矢木につづいて、南井十みないつなしというゲストキャラを復活させたことだろ?

川口:右京が甲斐亨を失って、失意のままロンドンに渡ってスコットランドヤードで再会したのが南井。いわば番外編“相棒”だった男──彼が冠城亘の時代に“モリアーティ教授”みたいな犯罪者となって帰ってくる。しかもその話が実に3シーズンかけて語られた。そういう語り方ができるのが『相棒』の凄みの一つ──。

木暮:そこでいったんは決着がついたんだろ? それを復活させようというのもシリーズの“終活”の一つか?

川口:そうかもしれないね。今回は“復活編の序章”という感じで、食物連鎖ならぬ「殺人連鎖」を描いただけに終わったけど、つづきが書かれることは必至だ。

木暮:だけど、つづきは“来シーズン”ってことか? サブタイトルはきっと「惡の華」なんだろうな?(笑)

川口:あるいは今シリーズのフィナーレで再度登場するかもしれない。今のところ甲斐亨の復活か、南井十の後継者との対決──そのどちらかを最終回に期待したい。

木暮:それって“両立”も可能なんじゃないのか? それから今ふと思ったんだけど、つなしという名前は「逆五芒星事件」に2回関わるから足して「10」って意味だったのかな?

川口:どうかな? すると、後継者の名前には「15」が入ってくるわけか? それはそれで面白そうだけど。

木暮:それはともかく、再放送で南井関連の過去のエピソードを見なかったら、「逆五芒星」にも、右京さんの驚き方にもさほどインパクトを受けなかった気がする。

川口:でも、再放送で復習できたんだろ? 毎日夕方に“ランダムな再放送”をしている意味がようやくわかったよ。こういうときに実に有効なシステムだったんだ。

相手に向けて書くとこういう文字になる


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