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『スター・トレック:ピカード』シーズン1-2「暗躍」/世文見聞録83
「世文見聞録」シーズン2。シーズン3の興奮冷めやらぬ川口世文と木暮林太郎が彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『スター・トレック:ピカード』をシーズン1から観直していきます。
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○『スター・トレック:ピカード』シーズン1第2話(ネタバレ注意!)
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木暮林太郎:火星で起きた人工生命の暴走が14年前の2385年だったということは、“現在”は2399年の世紀末なんだな。
川口世文:『新スター・トレック』の世紀である24世紀の終わりだね。そういう雰囲気は感じられないけど。
木暮:地球以外の惑星にとっては関係ない話だもんな。でも、惑星連邦の“ほころび感”はやっぱり世紀末だ。
川口:“ファーストコンタクトデー”なんて言葉も出てきたけど、あれもいわば“地球中心史観”だよな。
木暮:シーズン3につづいて今回も……というかこっちが先なんだけど、ピカードの老害扱いがひどい。
川口:本人ももうちょっとイケてると思っていたところなんかまるで『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のジェイムズ・ボンドと同じだった。
木暮:“受付”のシーンだろ? こっちのほうが先だな。
川口:早くも連邦内で誰が“暗躍”しているのかはっきり示されるけど、シーズン3がシーズン1のもろもろを“仕切り直そうとした”ことがよくわかる。
木暮:ロミュランが味方にもなり、敵にもなっている状況がややこしいんだよ。とにかく宇宙艦隊には相手にされなくて、古いコミュニケーターを取り出して、やむなくラフィに声をかけるわけだけど、代わりにそこでライカ―を呼べばシーズン3になったわけだからな(笑)
川口:安易に呼びたくなかった気持ちもわからないではない。それにしてもあのコミュニケーターはすごいな。
木暮:ラフィとの因縁はこれから語られるんだろうけど、ピカードは彼女にも嫌われているんだな。
川口:それが「頭頂葉」の異常のせいだったのか、やはり“老害”だったのかはよくわからない。
木暮:でも、“偉大なピカード提督”がある種のポンコツとして再登場してくるのは作劇としては王道だと思う。
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