『相棒』シーズン22-7「青春の光と影」/世文見聞録116
下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。
○『相棒22』第7話(ネタバレ注意!)
木暮林太郎:(杉下右京を真似て)「不幸な出来事としかいいようがありませんねぇ……」
川口世文:まったくそのセリフどおりの事件だったな。
木暮:例によって“クズ男”の話かと思いきや、盗作も借金も女性を捨てた話も全部当人たちの嘘で、バタバタっと話がひっくり返って、本当は結構“イイ奴”だっただけに残念だ。“光と影”というより“真と嘘”の話。
川口:むしろ今回は“クズ女”の話だったのかも。
木暮:“クズ女”って、ひょっとして別居中の妻で元アイドルだという“シラカワユミ”のこと? あの名前、漢字で書くと絶対“白川由美”だと思わなかったか?
川口:おれたちの年代だったら絶対そう思うよ。きちんと「白河優実」って表記を見せてくれてよかった。でもおれがいいたい“クズ女”は、あの女社長のほうだ。
木暮:音楽業界の内情はよく知らないけど、確かになかなかブラックな会社経営だった。
川口:ところで一つ気になったことがある。妻の不倫のニュース記事の日付が12月15日、ケーキの領収書が12月6日。今回の話は実は“次回”放映される予定が繰り上がったんじゃないかな? 脚本家も同じだから、何らかの理由で急遽入れ替えられた。
木暮:何らかの理由って、例えば?
川口:あくまで推測の域を出ないけど、今回の話を“聴覚”ネタのラストにおいて一区切りしたかったのでは?
木暮:聴覚、聴覚、嗅覚ときて、ラストにまた聴覚。なるほど“五感シリーズ”だったのか……それ、本当か?
川口:次の第8話で“11月末前後の日付”が出てきたら、かなり有力な説になると思う。
木暮:わかった。目を皿のようにして観てやろう。右京さんが“犬のお巡りさん”なら、こっちは“目ン玉つながりのお巡りさん”だ!
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