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『スター・トレック:ピカード』シーズン1-3「終わりの始まり」/世文見聞録84

「世文見聞録」シーズン2。シーズン3の興奮冷めやらぬ川口世文と木暮林太郎が彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『スター・トレック:ピカード』をシーズン1から観直していきます。

○『スター・トレック:ピカード』シーズン1第3話(ネタバレ注意!)

木暮林太郎:2399年の現在、ピカードがまだ錆を落とし切れていないのは仕方がないとして、14年前の時点で「辞職する」しかなかったというのが気になった。

川口世文:「掟破りの最後の手段」がそれだったというのはね。ラフィじゃなくてもガッカリだ。とはいえ、あの時点でピカードも80歳だったわけだから仕方がないのかも。それにしてもラフィは辞職じゃなくて“クビ”か。

木暮:“クビ”になると、年金とかももらえないんだろうか? それなのに「ずうずうしい」“J・L”にまた手を貸してしまうのは、彼女の度量を示していて悪くない。シーズン3のショー艦長の“原型”だ(笑)。

川口:とりあえずジュラティ博士とリオス艦長、それにラフィの4人で「発進」するところまでこぎつけたな。

木暮:シャトー・ピカードを「本当の家だと感じたことが一度もない」といったのはいい過ぎだと思うけどな。

川口:まあ、それもピカードの「悪いクセ」。ここまで彼は旧メンバーたちを一切頼らない。その一方で『新スター・トレック』に出てきたブルーという“元ボーグ”が登場してくる。

木暮:再生中のボーグ・キューブのあの最高責任者?

川口:そう──まだピカードは知らないけど、視聴者としてはようやく“過去とのつながり”を感じはじめる。

木暮:おれは全然気づかなかったけど。終盤で、ソージがラムダっていうロミュランの“占い師”みたいな女性を、ピカードが襲撃してきて捕まったロミュラン人の男性をそれぞれ“尋問”するシーンは面白かった。

川口:どちらも双子が「破壊者」だという結論になる。

木暮:この“不穏さ”もシーズン3で再び使われるな。

川口:しかし、第3話にしてようやく話が動き出す構成にするなら、そのうちの1話をまるまる使って2385年の“挫折”をきちんと描いてほしかった気はするよ。

2385年のユニフォームも捨てがたい
発進!


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