『相棒』シーズン22-13「恋文」/世文見聞録122
シーズン22も後半戦。下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。
○『相棒22』第13話(ネタバレ注意!)
川口世文:特命係って報告書は一切書かないのかな?
木暮林太郎:どうして急にそんなことが気になった?
川口:亀山のワープロの打ち方があまり下手で、しかも遅かったから。あれじゃあ書類仕事は無理だよな?
木暮:右京さんもそういっていたからな。“手書き派”だったんじゃない? 今回はそれだとバレるからあえてパソコンを使った。封筒の宛先印刷の仕方が何とも不慣れな感じだったもんな。
川口:手書きといえば、ラストで右京さんが書こうとしていた手紙──縦書きなのに、いきなり「宛名」から書いていた。あれもちょっとヘンだ。
木暮:一般的な書き方じゃないかもしれないけど、最近はさほどうるさくいわないし、右京さんはロンドン仕込みだから、英文のスタイルなんだよ。
川口:だったら、せめて横書きにして「親愛なる宮部たまきへ」ぐらい気取ってほしかった。
木暮:これまで以上に細かいところを気にしているな。
川口:ついでにもう一つ、油絵の具を重ね書きすると、あんなにきれいに剥がせるものなのか?
木暮:わからないけど、描き方次第なんじゃないか?
川口:妻の“書き置き”を塗り隠したいのに? プロの画家がそんなことするか? しかも被害者も右京さんも、いかにもそこに何か隠されていますって場所にすぐ気づいて、必要最小限の場所しかペインティングナイフで削っていない……。
木暮:あのな、忠告しておくけど、そんな極細部から何か読み取ろうとしても今回は無駄だと思うよ。
川口:いうとおりだな。とにかく事件そのものがやりきれなかったからな。売れない画家の妻の失踪事件──68歳の夫は妻のメッセージをきちんと読み取れない。
木暮:いろんな意味で、身につまされちゃったんだね。
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