『相棒』シーズン22-18「インビジブル~爆弾テロ!最後のゲーム」/世文見聞録127
シーズン22も最終盤。下手な予想も数撃ちゃ当たる──川口世文と木暮林太郎が、彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『相棒』シリーズについて語ります。
○『相棒22』第18話(ネタバレ注意!)
川口世文:今シーズンは全20話みたいだな。来週からもう「最終回スペシャル」の前後篇がはじまっちゃう。“春分の日”の20日はバラエティのSP番組か……。
木暮林太郎:その予想は外していい。それより先週おまえがいった“チェスシリーズ”の集大成はどうだった?
川口:結論からいうと「チェス」をドラマに絡ませるのは難しいってことかな? 特に日本ではわかりにくい。「将棋」にすればいいって問題でもないんだけど。
木暮:IQ150の犯人が自首してきて、もうちょっと“対局”感を期待したことは間違いないね。
川口:途中で犯人が自首してくるパターンは多いから、どうしても期待してしまう。“エアチェス”が出てきたときはちょっとだけテンション上がったんだけど。
木暮:そもそも二人の勝負は引き分けに終わったのか?
川口:“山田くん”が取調室に改造銃を持ち込んで自殺したとして、それで勝ったとはどうしても思えないね。
木暮:次の爆弾の爆発まであと“4時間”というサスペンスも効いていない。そもそもそれが描きたかったわけじゃなく“ケアリーバー”とか“インビジブル”というキーワードに込められたメッセージが重たすぎたんだ。
川口:あえてエンタメ感を強調するなら、“山田くん”はあのクズ署長に銃口を向けるべきだったんだろうな。
木暮:自分の頭でも、右京さんに対してでもなくてね。
川口:その上で右京さんが次の一手の駒として、職務上“山田くん”の名付け親であり、クズ署長の実の親でもある東都市長を連れてくれば少しは対局感が出たかな。
木暮:あの狭い取調室がぎゅうぎゅうになるけど(笑)
川口:でも、ラストで右京さんが犯人を“抱擁した”のはよかった。雪降る夜に一人でチェス盤に向かうのも。
木暮:やっぱり元日スペシャル候補だったんじゃない?
川口:いや、これは“チェスシリーズ”の最終回だよ。
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