今月の気になったオフィス移転関連ニュース（オフィス緑化、ABWなど）

こんにちは。今回は今月気になったオフィス移転・オフィスに関するニュースをご紹介します。

■第一園芸の環境緑化・空間装飾ブランド「OASEEDS(オアシーズ)」が移転後の新社屋を装飾

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000028146.html

フラワーギフト、装花・緑化サービスの代表的企業である第一園芸が、新社屋移転を機に、自社オフィスを空間デザインのモデルケースとして装飾。
社員を対象にグリーンを取り入れる効果検証を行い、商品・サービス企画に生かしていくという同社のプレスリリースです。

執務室内へグリーンを積極的に取り入れる効果は間接的で目に見えないかもしれませんが、生の植物が五感に働きかける効果は、少なくともマイナスでは無いはずですよね。

また言うまでもありませんが、来客スペースへのグリーン導入は、効果絶大ではないでしょうか。植物はメンテナンスが必要なので、生き生きとした生花や植物があるだけで、管理が行き届いている・信頼できるという印象を与えるに違いありません。

私も学生時代アルバイトしていたカフェでは、いつもお洒落な花が沢山置かれていましたが、デザイン・提供・メンテナンスすべて同社のメンテナンスでした。植物のある空間が、人に対して何かの効果を与える、その価値は「見えないこと」かもしれませんが、数値化できないことも大切にしたいですね。

OASEEDS（オアシーズ）
https://www.daiichi-engei.jp/oaseeds/
「OASEEDS（オアシーズ）」は、第一園芸株式会社の環境緑化・空間装飾ブランド。商業施設やオフィスビルの屋内外の環境緑化、空間に応じたコンセプトの企画とデザイン、植栽や装飾の施工と維持管理、メンテナンスまでをワンストップで提供。

■三井物産の新本社がスゴい！“キャンプ”で知的化学反応起こす

https://newswitch.jp/p/21512

三井物産は、2020年5月に、現オフィス（日本生命丸の内ガーデンタワー及びJAビル）から、Otemachi One街区（（仮称）OH-1計画）内の「三井物産ビル」へ本社移転。
新本社では約4500人に対して、組織ごとの「グループアドレス制度」が導入され、組織ごとのエリアを決めた中で各自が自由に移動できるフリーアドレス制度になるようです。

割り当てられた1フロア内の執務座席数は、社員数の7割程度に抑えられる一方で、コミュニケーションエリア“キャンプ”のスペースを大きくとり、1フロアの全座席数の3割以上にする計画。セグメントの垣根を取り払うことでコミュニケーションの活性化、新事業の創出をめざすという方向性です。
コンセプトである、「三井物産の新しい働き方～Work-X（Workplace Experience）の取組み～」 については、同社のニュースリリースに添付ドキュメントにて紹介されており非常に参考になります。

2011年3月の移転プロジェクト開始から実現した超大型移転。固定電話も廃止、ペーパーレス化など、業務プロセスの改革も移転と同時進行です。“キャンプ”という一見キャッチ―なネーミングですが、目的やコンセプトを会社全体に浸透させるにはぴったりではないでしょうか。

参考：三井物産株式会社　オフィス移転のニュースリリース
https://www.mitsui.com/jp/ja/release/2020/1230892_11207.html

■“いつでもどこでも”働けるテレワークの時代に、「行きたくなるオフィス」をわざわざ東急不動産が作った理由

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2003/23/news033.html

2019年8月に渋谷区道玄坂のオフィスビル「渋谷ソラスタ」に本社を移転した東急不動産のオフィスの取材記事。同社の新オフィスも「偶発的なコミュニケーション」喚起を狙ったコミュニケーションスペースを重要視した形のABW（アクティビティ・ベースド・ワーキング）を想定したつくりです。様々な形態の打ち合わせスペースや集中スペースなども。
働く場所を選べるオフィスづくりは、あたりまえになるかもしれませんね。
植物が多いのも気になったポイントですが、同社は「Green Work Style」というコンセプトで2015年から執務室内も含むオフィス全体の緑化を推進しているそうです。

「新しいアイデアは、何か個人が生み出したものを多人数で切磋琢磨することで生まれていく」。そのために「行きたくなるオフィス」を作る、というのが非常に印象的でした。

社員の位置情報データなどを取得した実験的な取り組みも注目されています。「オフィスを変えた事でどうなったか？」ということは皆知りたいに違いありませんが、普通は出来たとしてもアンケートや一部の社員の感想程度にとどまり、なかなか本当の効果は見えにくいものです。
特に大きいオフィスは無駄も出がち。そこを数値化・データ収集により可視化し、成果を検証するという作業は、なかなか出来ない事です。
データ検証結果も発表予定とのことで、追加リリースに注目です。

参考：東急不動産プレスリリース
「渋谷ソラスタ」の新本社、８月１４日（水）より営業開始
https://www.tokyu-land.co.jp/news/2019/001012.html
「働き方改革」の見える化を実現し、選ばれるオフィスへ～新本社のライブオフィス化、１０月１日から始動～
https://www.tokyu-land.co.jp/news/2019/001042.html

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