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【Last Season Essay 2023 #17】SA 志田遊梧

3年生になるタイミングで部活へのモチベーションについて考えた事がある。
楽しいから?確かに楽しいこともあるが、大変なことの方が多いし、楽しいだけのことなら他にいくらでもある。
アメフトが好きだから?確かにアメフトというスポーツは面白いが、アメフトを楽しむだけならNFLを観るので十分だ。
東大が日本一を取ることが面白いから?確かにその場面を想像するとワクワクするが、別に観客として関わるだけでも同じなのではないか。色々考えたが、「勝ちたい」ということ以外には思いつかなかった。同時に、3つ目の問いへの答えとして、自分の存在によってチームが少しでも良くなり、それにより勝利が得られることが自分がチームに存在している価値なのではないかと考えた。その思いで3年生の時はキックコーディネーターをやろうと思ったし、より広範囲に影響を及ぼしたいと思い主務になり、チームを勝たせることだけが唯一のミッションで、そのためにプラスになることだけを考えて行動してきた。朝から晩まであまりに部活しかしていないので家族にも不安な思いをさせたと思う。この場を借りて謝罪と感謝を伝えたいです。
4年間やってきて、自分が下級生だった2,3年前と比べて、良くなっている部分は多いと感じる。練習への取り組み、反省の量などは向上しているはずだし、練習以外の面でもスタンダードが上がってきたと感じることも多い。ただ、勝てなかった。その結果しか残っていないことがとてつもなく悔しいし、勝つところまでチームに影響を及ぼせなかった自分の実力不足も痛感している。日本一を目指そうと呼びかけて入ってきてくれた1年生にも申し訳なさしかない。
良くなっている部分は多いはずなのに、結果が出てないことによりそれを下級生に信じさせてあげられないことももどかしい。目標としていた日本一は早々に途絶え、1勝も挙げること無くリーグ戦が終わってしまった。残されたのは12月16日のチャレンジマッチ1試合だけだ。傍から見たら東大が挑戦を受ける立場かもしれないが、別にホームスタジアムで開催できる訳でもないし、東大に有利なレギュレーションがある訳でもない。来年のTOP8への挑戦権の最後の一枠を得るための戦いだと思う。だからこそ、自分たちがこれまで積み上げてきたものを勝利という結果により信じられるものとし、もう一度TOP8で日本一を目指す権利を勝ち取りたい。そのために残された期間で最大限チームを良くすることに取り組み続けようと思う。(SA 志田遊梧)

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