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緊急事態宣言中。~人の動きを調べました~

iCDC(東京都公式)

こんにちは。東京iCDCの事務局です。
緊急事態宣言が発出されて2週間が経ちました。「人流を徹底して抑える」ことをポイントとして、都民の皆様には、不要不急の外出自粛のお願いをしているところです。
この度、夜間の人の動きの調査から、多くの方に外出を控えることにご協力いただけていることが分かりました。

今回のnoteでは、調査を担当された東京都医学総合研究所社会健康医学研究センター長の西田先生にお聞きします。西田先生は、東京iCDCの「疫学・公衆衛生チーム」のメンバーでもあります。

西田先生写真

―西田先生、よろしくお願いします。まず、先生の調査方法について教えてください。

皆さんもニュースなどで、携帯電話の位置情報サービス等を使用した人の動きに関する調査について、お聞きになったことがあると思います。新型コロナウイルスは人から人へ広がるため、感染予防のためには、外出を控え人との接触を減らすことが欠かせません。そこで、人の動き、すなわち人流が大事となり、いかにこの人流を抑えるかがポイントとなります。

私たちの調査では、GPSの移動パターンから、主要繁華街にレジャー目的で移動・滞留したデータを抽出しました。この方法であれば、毎日の通勤・通学などを目的とした外出が除かれるため、一般に使われているような人流データより一歩踏み込んだ調査となっています。

―なるほど。より詳しく人の動きをつかめるということですね。調査結果はいかがでしたか?

今回は主な繁華街7か所(池袋・上野仲町通り・歌舞伎町・銀座コリドー街・渋谷センター街・新宿二丁目・六本木)の20時以降の人流を調査しました。
その結果、12月下旬から、皆さんのご協力もあり、着実に人流が落ちていることが分かりました。
まず、以下のグラフをご覧ください。

グラフ1

少し専門的になりますが、減少・増加に転じる起点のことを「変曲点」といいます。直近の変曲点が、12月20日の週です。ちょうどクリスマスや会社によっては仕事納めの日があったあたりですね。これを起点に、現在に至るまで繁華街における夜間の滞留人口は減っています。この減少傾向は、7つの繁華街全てで確認されました。皆さんのご協力が表れていると思います。

この辺りを、1年前のデータと比較してみます。

グラフ2

まず、前年の同時期(2020年1月第3週)と比較すると、20~22時の滞留人口は75%減、22~24時の滞留人口は72%減となっており、大幅な減少が確認できました。
一方で、1度目の緊急事態宣言時の最低値と比較すると、20~22時の滞留人口は2.1倍、22~24時の滞留人口は1.9倍と、1度目の緊急事態宣言時よりは多くなっていますので、注意が必要です。

―人流に減少が見られたものの、油断はできないということですね。

そう考えられると思います。今回の第3波では、第1波、第2波のときと比較し、感染者数自体がとても多くなっています。そのため、ここで人流を減らし感染拡大に歯止めをかけられるかが、とても重要なターニングポイントになります。ご不便をおかけしますが、都民の皆様には、気をゆるめず、不要不急な外出の自粛に引き続きご協力をお願いします。

―西田先生ありがとうございました。


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