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ブレイクスルー感染に注意しましょう!

こんにちは。東京iCDC事務局です。
ワクチン接種や継続した感染対策により、10月以降の新規陽性者の発生は抑えられています(12/8時点で、新規陽性者の7日間平均は約16人)。
一方で、ワクチン2回接種済みでも感染してしまう、いわゆる「ブレイクスルー感染」が発生しています。今回は、ブレイクスルー感染の特徴や留意すべきポイント等をご紹介します。

ブレイクスルー感染

ワクチンの発症予防効果は100%ではありません。また、ワクチン接種から期間が経過すると抗体価の低下により、感染リスクが高まります。
このように、ワクチン接種後であっても感染する可能性があることを、認識することが重要です。

また、ブレイクスルー感染の特徴として、症状が軽く、感染しても本人が自覚しにくい傾向があります。東京都による療養者アンケート結果では、ブレイクスルー感染者の自覚症状は、未接種者と比較して「発熱」や「倦怠感」を感じる人の割合が低いという結果が出ています。

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「ブレイクスルー感染」の留意すべきポイント

こうしたことを踏まえて、東京iCDC専門家ボード感染制御チームにおいて、ブレイクスルー感染の留意すべきポイントをまとめましたので、ご紹介します。

〇 感染予防対策を引き続き徹底しましょう
ワクチン接種後も、これまでと同様にマスク着用、手指衛生、換気などの基本的な感染予防対策を引き続き徹底していくことが重要です。

<参考>
新型コロナウイルス感染症 都民向け感染予防ハンドブック

〇 何か異変を感じたら早めに検査や治療を受けましょう
ブレイクスルー感染は症状が軽いため、感染しても本人が自覚せずに周囲へ感染を拡げてしまう可能性があります。
何か症状や異変を感じたら、かかりつけ医や発熱相談センターに連絡・相談して、早めの検査や治療を受けることが、周囲への感染の拡がりや、ご自身の重症化を防ぐために重要となります。

<参考>
新型コロナウイルス感染症にかかる相談窓口について
<参考>
新型コロナウイルス感染症 症状がある方はためらわずに連絡を! ~よくある「自覚症状」のチェックリスト~

〇 積極的にワクチン接種を検討しましょう
ワクチン接種は、感染や重症化を防ぐために有効です。
2回接種済みの方であっても、3回目のワクチン接種券がお手元に届いたら、接種のご検討をお願いします。
また、都は引き続き1・2回目の接種を受けられる体制も整えています。未接種の方は是非接種を検討してみてください。

<参考>
TOKYOワクション 公式サイト
※都では、ワクチン接種を進めるため、ためらっている方が接種について考えられる環境を用意し、希望する方が接種につながるよう、10月15日に特設ホームページを開設し、キャンペーンを展開しています。

ブレイクスルー感染の特徴を踏まえて、「感染予防対策の徹底」「早期の検査・治療」などを行うことで、ご自身の感染予防だけでなく、ご家族など周囲への感染拡大を防ぐことにつながります。

<参考>
(第71回)東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料(令和3年12月9日)「新規陽性者数等とワクチン接種率について」

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