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専門家ボードのメンバーはどんな人?⑧(疫学・公衆衛生チーム 谷口 清州先生)

iCDC(東京都公式)

東京i CDCの専門家ボードに参画いただいている先生方を順番に紹介していきます。
8回目は、疫学・公衆衛生チームの 谷口 清州(たにぐち きよす)先生です。

Q.自己紹介をお願いします。

A.1997年以来、種々の感染症対策、感染症サーベイランスに取り組んできており、1997年の香港でのA/H5N1鳥インフルエンザウイルス感染症、2000年にウガンダにおけるエボラウイルス病、2005年のインドネシアでのA/H5N1鳥インフルエンザウイルス感染症などにおいては現場で実際に患者を診て、疫学的な調査と対応を行い、2003年の急性重症呼吸器症候群(SARS)や2009年の新型インフルエンザA/H1N1pdm09では日本全体の対策に従事していました。タイミングが悪いというか良いというか、1999年の伝染病予防法から感染症法への改正、2005年の国際保健規則改正では、実際の作業に取り組み、その後の国レベルや国際的な感染症サーベイランスシステムの設計にも関わらせていただきました。これらの経験を元に、東京iCDCにも貢献できればと思っています。

谷口先生写真

≪経歴≫
昭和59年 三重大学医学部卒業。同大学小児科学教室入局。
昭和60年~平成3年:鹿児島市立病院小児科、静岡県立こども病院臨床病理科、三重大学付属病院小児科、厚生連鈴鹿中央総合病院小児科勤務
平成4年 ガーナ国野口記念医学研究所JICAプロジェクトチームリーダー
平成7年 国立療養所三重病院小児科医師
平成8年 国立予防衛生研究所 感染症疫学部主任研究官
平成10年 国立感染症研究所 感染症情報センター 感染症対策計画室長
平成12年 世界保健機関(WHO)本部 感染症対策部 メディカルオフィサー
平成14年 国立感染症研究所感染症情報センター 第一室長
平成25年 国立病院機構三重病院臨床研究部国際保健医療研究室長
平成27年 国立病院機構三重病院臨床研究部長(現職)

Q.都民の方へのメッセージをお願いします。

A.まず、COVID-19はカゼやインフルエンザの類いでは無く、感染者の20%に肺炎を起こし、体内で血栓を形成することにより突然死を引き起こすことがあり、そして初発時の症状にかかわらず後遺症を残すことのある疾患であるという認識を持って頂く必要があります。第2に、流行は広がりつつありますが、市内のどこでも感染するわけではなく、特定のハイリスク地域・施設で特定のハイリスク行動に伴って感染が起こっており、そこから家庭や施設・職場に持ち込まれている状況であります。本来、感染症対策は、感染源対策、感染経路対策、感受性対策の3つを効率よく組み合わせて行う必要があります。マスクと手洗い、そして人との距離をとることによって多くの感染は防御されますが、今後安全で効果的なワクチンが接種可能になるまでは、もう一つの対策として、いかにして地域の感染源を減少させるかを考えていく必要があります。


お忙しい中、ご協力いただきました谷口先生ありがとうございました。
東京i CDCでは、今後も専門家ボードに参画いただいている先生方の紹介記事をnoteにて発信していきます。引き続き、東京i CDCの活動にご注目ください!

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