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昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。

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昭和時代に子供心を鷲掴みにした漫画やアニメ・特撮のヒーロー・ヒロインたちを描きます。個人的な好みを全面に押し出しているため、ちょっと渋めのキャラ・チョイスになっています。
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#思い出

珠玉のSFジュブナイル『バオー来訪者』を知っているか!?【昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。vol.009】

『魔少年ビーティー』で独自のセンスと世界観を披露し、一部マニアから注目を集めた荒木飛呂彦先生が連載第2作として満を持して発表した『バオー来訪者』。スティーブン・キングなどの海外SFを感じさせるスタイリッシュかつインパクトの強い漫画でした。 『魔少年ビーティー』同様に一部からは熱狂的に支持されましたが、ジャンプの中心読者のハートを掴めず単行本全2巻で終わっていしまいます。短いながらストーリーはとても良くまとまっており、SFジュブナイル漫画の「伝説的作品」として今なお多くの

萌え以前のスーパーヒロイン「白鳥のジュン」はもっと評価されるべき。【昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。vol.005】

タツノコプロの王道とも呼べるアクション中心のSFアニメの元祖で『新造人間キャシャーン』や『宇宙の騎士テッカマン』といった変身ヒーローによるSFアクション物を生み出ていく礎となった作品です。 ガッチャマン自身も『ガッチャマンII』『ガッチャマンF』と続編が作られたり、平成期にOVAや新作、実写映画が作られるなど、高い知名度と人気を誇っています。 個性豊かな5人の科学忍者隊戦士のなかで紅一点だった「白鳥のジュン」は、華麗さと強さを兼ね備えており、その活躍ぶりとノースリーブの

昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。 02:ハートカクテル

グラフィックデザイン調のお洒落な作風で一世を風靡した、わたせせいぞう先生。透明感に溢れた色彩感覚豊かなフルカラーの画風は新鮮かつ印象的でした。 『ハートカクテル』は毎回4ページほどの連載で、語られるのはちょっと切なかったり、にやけちゃうぐらいの恋愛だったり……といったトレンディ(死語)な大人のラブストーリー。お洒落な画風とライトな雰囲気で、その世界観は多くの人に憧れを抱かせました。 今回はAdobe Illustratorでその作風を再現してみましたが、デジタルと非常

昭和のヒーロー・ヒロインを描こう。 01:名たんていカゲマン

小学館の学年誌やコロコロコミックで人気を博したギャグ漫画「名たんていカゲマン」。シンプルかつシャープな線で描かれた見やすい絵、センスあふれるデフォルメ、子供心にそのハイセンスさに魅了されました。 カゲマン、シャドーマンの主人公コンビはもちろん、「19」という数字に異様な執着を見せる怪人19面相をはじめ、敵キャラたちも個性が際立っており、毎月読むのが楽しみでした。 「そのときカゲマン少しもあわてず!」 「ガハハ」 「くそったれ!」 などなどセリフにはついつい口走りたくなる