箱根駅伝名物のフリーザ様御一行はミーハーの理想を体現していた(後編)
1月3日に箱根駅伝の復路第7区を観戦してまいりました。箱根駅伝ウォッチャーにはお馴染みのフリーザ様ご一考に会うためです。
前編はこちらです。フリーザ様に会う前からいいミーハー体験ができました。
https://note.com/tokyo_graph/n/n93f81cf53b53?sub_rt=share_b
会場入り
ミーハー体験は待ちが基本
初めての現地観戦でしたので正直どのくらい前から待っていればよいかわかりませんでした。
しかし40度の炎天下で6時間ロナウジーニョを待った経験のある私は、チャンスを逃すくらいなら早く行って長く待つが基本動作。
今回幸運にも二宮駅でシャケーザ様御一行に出会えて、このタイミングで良かったんだと安堵。
意外とあっさり
二宮ポイントに行くにはバスか徒歩になります。私は昂る気持ちを抑えるために徒歩を選択。ちなみに駐車場が周りにないので車はお勧めしません。
現地までは一本道。ところどころに大学の幟が立ち、数時間後に選手がここを通るのを待っています。
25分ほど歩くと下り坂になり、そこには人が溜まっています。二宮の押切坂です。意外にあっさりと着きました。
フリーザ様はいるかしら、と探すまでもありませんでした。白い集団がいました。これまたあっさり。
10人くらいの一般の方がフリーザ様たちの周りにいましたが、フリーザ様たちおかしいくらい自然に溶け込んでいました。
顔馴染みの方と「今年はなに踊ろうかまだ決めてないんですよー。オトナブルーですかねー」って談笑してるんです。あ、ダンスは当日決めるんだ笑
箱根駅伝という計算された仕組み
スマホでTVerをチェックすると、すでに6区がスタートしており、実況が止まることなく戦況を解説したり選手のみのエピソードを披露したりしています。
が、この二宮はフリーザ様達がいてもなお穏やかな冬の朝。現場が思いのほか落ち着いていることに違和感を覚えていました。
しかし、立ち止まって考えると、箱根駅伝は計算され尽くされた仕組みが出来上がっているのです。
毎年同じコース
選手のスピードも計算可能
一斉スタートや足切りなど、先頭から最後尾まで一定の時間で通過する仕組がある
毎年の風物詩なので近隣の住民の方も事前にドキドキすることがないのです。通過直前まであったかい家でテレビ観戦し、近くなったら表に出て声援している、ということなんでしょう。
フリーザ様達もミーハーだった
本題に戻ります。
静かな雰囲気の二宮ですが、それでもだんだんと人が集まってきました。
そして自然発生的にフリーザ様との撮影会が始まります。
ダンスの練習中でも嫌な顔せず、次々と撮影に応じます。大学陸上部の応援部隊も撮影してもらってました。
スポーツ紙の記者もいて取材をされていました。隣で盗み聞きしていると彼らの人となりがわかってきました。
自分たちは楽しいからやっている
それを見て選手が元気になってくれたら嬉しい
周りの人も盛り上がってくれたら嬉しい
名物となっているフリーザ様軍団ですが、彼ら自身がミーハー的に箱根駅伝を楽しんでるんですね。
そしてその楽しさ、喜びを周りにも伝えている。
ときおり警察の車が通過していきます。車の中からフリーザ様に敬礼をする警察官がいました。路上がワッとわきます。
選手の通過はあっという間
先ほども書きましたが箱根駅伝は緻密に計算されたイベントです。
先頭の選手が来てから最後の23番目の選手まで15分ほどでした。
その都度フリーザ様達は踊り続けました。
実は今年の立ち位置はあまり良くなく、テレビからは見えにくかったんです。でも彼らは、その都度新しい踊りを繰り出します。
沿道の方も選手と一緒にフリーザ様軍団を映します。
大学のチームカーの中からこちらにカメラを向けてきます。どちらが主役なのかわかりません。
通過のあと
最後の選手が通過するとすぐに交通規制が解かれ、沿道は拍手が起こるわけでもなく、日常が戻ります。ほんとにあっさり。
フリーザ様の周りにはまだ人だかりができており撮影会が再開されました。
通りながら「今年もおつかれさまー」と声がかかったりしています。
私も途中で失礼しましたが、Xのポストによると最後の一人まで撮影に応じていたとのことです。
ミーハーは幸せの総量を増やす
今回初めて現地に参加するにあたり、ネットニュースやXを見て、フリーザ様のことを調べました。
箱根駅伝はそんなに興味ないけれどフリーザ様だけはテレビで確認したい、という人も少なからずいるようです。
ミーハーがスターになる、そして新たなミーハーにエンターテイメントを届ける。この素敵な循環を新年早々体験することができました。
これからもフリーザ様軍団を応援します。
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