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高齢者向け都内一斉スマホ相談会を開催しました

都は、行政手続のデジタル化の推進と共に、誰一人取り残すことのないデジタル社会の形成を目指し、デジタル技術を扱うことができる人とできない人との間に生じる格差(デジタルデバイド)の是正に取り組んでいます。
この取組の一つとして、10月10日及び11日の2日間(2021年デジタルの日)、都内各地においてスマートフォン相談会を開催しました。
2日間で延べ540名の都民の皆様からの相談に対応できるとともに、今後の事業展開へと繋げていくための貴重なご意見をいただきました!

相談会概要

会場

スマートフォンの使い方や操作方法に関する疑問や不安を解消するため、マンツーマンの相談会を実施しました。実施にあたっては、高齢者の皆様にとって身近な商店街やショッピングモール・複合施設、役所・シルバー人材センターなど、区市町村の皆様のご協力のもと、様々な場所をお借りしました。その結果、2日間で延べ34会場において実施することができました。

協力団体

相談会では、通信事業者やスマホメーカーの社員の方、日頃から高齢者の皆さんの支援を行っているNPO法人の職員の方、大学生の皆さんなど、様々な方が相談員としてボランティア参加していただきました。

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主な相談内容

2日間で、延べ540名の相談に対応いたしました。
相談者の7割以上が70歳以上の方でした。相談会にお越しいただいたきっかけをアンケート(選択式アンケートで複数選択可)方式でお聞きしたところ、最も多かった理由としては、約3割の方が、“ご自身がお持ちのスマホを使いこなしたいから”ということでした。
さらに、ご相談いただいた内容としては、約8割の方が本体やアプリの使い方・困りごとについてでした。

アンケート

相談会にお越しいただいた皆様からの御意見

相談会にお越しいただいた皆様に、10段階方式で満足度をお聞きしました。その結果、ご回答いただいた方(364人)のうち、229人が10点満点と回答していただきました。これは、ボランティア相談員として、相談者一人ひとりに親身に対応いただいた皆様の支援の結果かと思っております。日頃から高齢者向け支援を行っているNPO法人の方の教え方のノウハウ、デジタルネイティブと言われる大学生パワーなど、行政が持ち得ていない力があったからこそ得られた評価です。
相談者の方には、満足度のほかに、スマホに関して相談できる場は必要かという質問にもご回答いただきました。その結果、約95%の方が、必要であるとし、さらに、個別のわからない内容を教えてくれる「相談会形式」で、今回実施した公民館や図書館などの公共施設で開催して欲しいという多くの御意見をいただきました。今回の相談会は、高齢者の皆様のニーズ把握にも資するものとなりました。アンケートにご協力いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。

今回参加いただいたボランティア相談員のうち、大学生ボランティアの方より当日の感想をいただきました!

Aさん
今回初めてボランティアという形で参加しました。
相談者がお持ちのスマホと自分が普段使っているスマホでは操作方法が異なり、教えるのに苦労しました。
また、「タップ」などの言葉を使っても相談者には分からないことが多く、用語をかみ砕いて説明する必要があると感じました。
このように様々な試行錯誤をしながら相談を受ける中で、身近な場所で気軽に相談できる機会があるのはとても嬉しいという声を多くいただき、やりがいを感じました!


Bさん
相談を受けていて、スマホは持っていてもメールや電話以外の機能をあまり使わない方がある程度いらっしゃることが印象に残りました。また、スマホ自体を知らないという方もいらっしゃったことに驚きました。普段何気なく行っている画面のタップでも、相談者の中ではガラケーの名残で強く押してしまい、うまく操作ができないといった点に苦労されている方もいらっしゃいました。一方で、一昨日スマホを買ったばかりという方が相談にいらして、意欲を持って相談会に臨んでいると感じました。
一日限りの参加でしたが、今回のような相談会をする機会があれば参加したいと思っていますし、周りの人にも勧めたいと思います!

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今後の事業展開について

都では、今回の都内一斉スマホ相談会をキックオフとして、年度末にかけて高齢者向けのスマートフォン普及啓発事業を展開しています。詳細については、東京都デジタルサービス局のホームページをご覧ください。

また、今回のキックオフを契機に、民間企業や大学生といった様々な主体との連携をより発展させていくため、相談員として参加された皆様との間でのワークショップも実施しました。
ワークショップでは、高齢者等から得られる相談データを基に、相談会参加機関の皆様との間で、高齢者等に対する効果的なスマホ普及啓発に関して、意見交換を行いました。(詳細は、今後、noteにアップする予定です。お楽しみに!)
今後は、ワークショップを通じて、参加いただいた皆様からの様々なご意見を、都の高齢者向けのスマートフォン普及啓発事業に活かしてまいります。

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