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八丈島でスマホ体験会をやってみた。(スマホ体験会編)

東京から南へ約280kmの太平洋上に位置する八丈島。人口約7,100人(令和3年1月住民基本台帳による人口)が暮らす、自然豊かな常春の島。
今回は、この八丈島で進められているデジタル化に関する取組や、高齢者向けスマホ教室&相談会について、ご紹介します。

※この記事は全2回の後半です。前半はこちら

スマホ体験会&相談会

八丈島におけるデジタル技術活用等が進む一方で、年齢等の理由からデジタル技術を扱うことが不慣れな方が、取り残されないようにしていくことが求められています。
今回デジタルサービス局では八丈町と連携して、11月13日(土)に高齢者向けのスマホ教室&相談会を開催しました。私達の局は東京都内各所で教室を行っているのですが、今回は地域のなかで支え合うコミュニティモデルとして、スマホ教室の講師のサポートに10名の八丈高校生に参加いただき高齢者のスマホ操作や困りごとに対応していただきました。

~前日編~

前日に八丈高校にて事前ガイダンスを行いました。説明が始まる前までは高校生の皆さん賑やかだったのですが、始まった途端真剣な表情に変わりました。

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また手元でも資料を確認して下さいとお伝えしたところ、一斉にSurfaceを開いて参照しており生活にデジタルが根付いているのを感じました。

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~当日~

そして、当日は午前10名、午後11名の高齢者の方が体験会にお越しいただきました。
八丈町役場に併設された八丈商工会議室にて実施しました。さすが八丈島。雰囲気もあります!

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体験会にご参加頂いた方からの声

普段のスマホ教室は、教壇の前の講師がスマホの用語の説明や機能の特徴、操作の仕方を教えて参加者に実践頂くという授業形式なのですが、今回は高校生講師サポートがつきほぼマンツーマンでの個別対応でした。中には高校生とお知り合い同士の方もいたようで島ならではの和気あいあいとした雰囲気でした。

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以下参加者のコメントです。

・習うより慣れよ、がなかなか上手くいかなかったのですが、今回教えて頂き苦戦しながらなんとか使えました。
・スマホを購入して、特別に説明を受けたり講習を受けたことがなかったので、少しだけ理解が深まった。あまり使いたくないが、使わざる得ないので、少しづつ利用拡大を図っていきたい。
・現在使っているので、スマーフォンの解らない部分が多々あったのですが、色々と解明しました。助かりました。
・良い時間をありがとうございました。高校生諸君は、ご苦労様でした。
・とても親切で楽しく体験できました
・初めて、研修会らしき機会に恵まれたのでとても良い講習会でした。

皆様苦手意識からやってみようというきっかけとなったようで嬉しいです。

体験会終了後にアンケートでは、半数以上の方がスマホをまた使ってみたいとの反応、また体験会参加の満足度は、10点中平均9.3のお声を頂きました!

都八丈高校の皆さんの声

講師サポートとして参加した高校生たちは、普段自宅でもスマホの使い方を教えたりしている様ですが、改めて教室の参加者に教えるとなると緊張した面持ちで戸惑っているようにも見えました。ただ時間の経過とともに慣れてきたようで高齢者の方の目線に合わせて傾聴し教えている姿が印象的でした。

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以下、終了後の高校生からのご意見です。
中には、スマホ教室運営視点だったり、普段の生活への気づきだったりと高校生にとっても想うところのある機会となったかもしれません。

・ 「タップ」等のスマホ特有の用語があり、伝わるよう内容噛み砕いた説明や専門用語を抜いた説明を考えることに苦労しました。
・ 高齢者に教えるということで言葉遣いや話すスピードに苦労しました。
・ お店をやっている人だったので、Twitterなどの使い方も知りたい人がいました
・ 高齢者から質問も沢山していただき興味を持ってもらえました。また教える機会をもうけてもらえてよかったです。
・ 伝える情報が多すぎるかも。スタッフに余裕がある時は、全体で進めるのではなく個別で進めていく。一人一人進むペースが違うから
・ こういった体験や相談会を徐々に増やし、家族とのスマートフォンに対する相談が各家庭内でできたらいいと思いました。

高校生から八丈島ではTwitterで店舗の営業時間やお勧めを掲載していると教えてもらいました。私達の視点ではスマホは便利なので色々覚えて使って欲しいとつい思ってしまいますが、地域に即した利用があるのであればそれを紹介することが大事だと思いました。私達の所属する局名が示す通り、単にデジタル推進をするのではなくサービスを提供する、今回はそれを特に感じた私達にとっても貴重な機会でした。
東京都としても、今後の八丈町のDXに向けた取組みを、デジタルサービス局が持つノウハウ等を活かしながら引き続き支援してまいります。

執筆者:澤田 裕美(デジタルサービス局戦略部デジタル推進課)
編集:星野 惇(デジタルサービス局戦略部戦略課)


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