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第5回東京デジタルサービス会議を開催!

東京都では、都民誰もが「使いやすく、満足度の高い」質の高いデジタルサービスを提供していくための取組を進めています。

この記事では、2022年8月22日にオールリモートで開催された「第5回 東京デジタルサービス会議」について、紹介します。

はじめに:第5回の会議議事

第5回会議では、次の3つの点について事務局から検討状況を報告し、各構成員から、ご意見をいただきました。

(1)行動指針の策定
(2)ワーキング・グループの検討状況
(3)令和4年度の活動予定

(1)行動指針のバージョンアップ


•行動規範10か条を策定することが目的ではなく、どのように浸透していくかが重要
• 行動指針をどう実施していくのか、実施の対象範囲や程度が重要
指針は基本法のような抽象的なものであるため、ガイドラインのような具体化したものが重要になってくる
• それぞれの条項において具体的に何に取り組めば良いか明らかにした方が良い(具体的なアクションを明確にしKPIを設定すべき)

2022年3月31日に策定した東京都デジタルサービスの開発・運用に係る行動指針(以降、デジタル行動指針)Ver.1.0.0を、2つの観点からバージョンアップすることについて議論しました。

①デジタルサービスの品質評価指標を設定

 デジタルによる行政サービスの品質を表すKGI(Key Goal Indicator)を都民満足度と設定しました。

また、都民満足度の構成要素(満足度向上のカギとなるもの)として、次の4つを設定しました。

1.アクセシビリティ(見つけやすさ)
2.ユーザービリティ(使いやすさ)
3.手続きコスト(時間)
4.サービスのアップデート

更に、品質の高いサービス提供の基盤となる都庁側の到達指標について、次の3つを設定しました。

1.行動規範(デジタル10か条)浸透率
2.職員満足度
3.デジタル人材育成

今後は、現在値を測定する包括的なアンケート調査等を年内に実施し、取りまとめていきます。
更に、包括的な評価に加えて個別サービスでの調査も行い、具体的な品質改善に繋げていきます。将来的には、 全てのサービスで原則利用者の評価や意見を把握できるような仕組みづくりを目指していきます。

②当面の重点的な取組を 行動規範10か条ごとに具体化

職員にデジタル10か条に基づく行動を促していくため、当面の重点的な取組として、次の2つを条ごとに示しました。

1.ここからはじめる第一歩の取組
2.全庁に 波及・浸透させていくべき仕組みやルール

事務局案に対し、構成員の皆様から次のようなご意見をいただきました。
《構成員の皆様からいただいた主なご意見》

①デジタルサービスの 品質評価指標を設定
・品質指標自体は良いが、アンケートを取った後にどのような対応をするか、サービスの改善に向けどう使っていくのかが重要である。
・包括指標に加え個別サービスの評価も実施するのは良い。
・個別サービスの指標測定を高頻度で取るのは良いと思う。
・サービス提供直後であれば体験鮮度が高く、実際に感じたことが反映されやすい。

②当面の重点的な取組をデジタル10か条ごとに具体化
・デジタル10か条の実践について、初めの第1歩を定めることはとても重要。ただし、難易度が高いものはケアが必要だろう。
・デジタル10か条の実践については、数値目標を設けるとよい。

バージョンアップしたデジタル行動指針は、デジタルサービス局のHPにて公開しておりますので、ぜひご覧ください。https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/digitalguideline/

(2)ワーキング・グループ活動状況

UI/UX、データ利活用、セキュリティの3つのワーキング・グループ(WG)について、各WGでの今年度の活動状況を報告し、構成員の皆様からご意見をいただきました。

詳しくは会議資料をご覧ください。

(3)DXに関する海外現地調査報告

いち早くデジタル化を進め成果をあげている海外のデジタル先進都市の状況を直接訪問した現地調査の報告をしました。

シンガポールもデジタル専門人材の育成やインクルージョンに熱心に取り組まれていた印象がある。東京都は日本を代表するメガ都市で、デジタル化の推進で重要な役割を担うだろう。国と東京都、また区市町村と東京都との関係の中でデジタル化の促進に向けて有機的な関係をどう築くのか。どのようにして、区市町村を取り残すことなくデジタル化の底上げをしていくかが重要と改めて認識した。
ヨーロッパで、共創のためのルールや方法論が完備されているのだとすれば、そのノウハウは学べるところがあるし、東京都でサービスデザインをしていく上での重要なポイント。

詳しくは会議資料をご覧ください。

おわりに

今回は第5回デジタルサービス会議についての内容でした。

今後、デジタル行動指針の浸透定着に向けた取組や、第6回東京デジタルサービス会議に関する記事を掲載していく予定です。

★第4回会議の記事はこちらをご覧ください。


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