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行政にとって使いやすいツールは何だろう?(自治体ピッチ報告①)

東京都ではデジタルの日(10/11)に、都内区市町村の皆様向けに、行政手続オンライン化で先行している全国の自治体様に登壇いただくピッチイベントを開催しました!

登壇者の皆様には活用したサービスの良い点だけでなく課題なども共有いただきました。この記事では、当日のイベントの様子や聴講いただいた区市町村の皆様の反応などをお伝えしたいと思います。

この記事は全2回でお届けします。

イベント概略
開催日時:2021年10月11日(月)デジタルの日
開催形態:オンライン(Zoom+Sli.do)
登壇:5団体(デジタル庁、兵庫県三田市、埼玉県川口市、福岡県福岡市、兵庫県神戸市)
聴講:都内36団体
全体への評価:NPS+38(10段階評価で平均8.25)
途中離脱率:2.8%

前半は行政にとって使いやすいツールは何だろう?という切り口で事例共有をいただきました。

マイナポータルの取り組みについて

冒頭、デジタル庁国民向けサービスグループ様にマイナポータル(ぴったりサービス)についてお話いただきました。

マイナポータル(ぴったりサービス)の活用は全国で着実に増えています。都民の皆様に便利な電子申請を提供できるよう、我々も最新の情報をキャッチアップしてまいります。


SaaS型の電子申請サービスを使ってみた話

続いて、美しい里山と市街地が共存する兵庫県三田市様に、電子申請にLoGoフォームを使ってみたお話をいただきました。

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三田市様)
三田市は「さんだ里山スマートシティ」として、市民生活の質の向上都市機能の最適化、そして市役所のスマート化に取り組んでいます。
さんだ里山スマートシティ

その取組の一環として、LoGoフォームの試行活用に取り組みました。その中で道路河川課・公園みどり課が取り組んだ「道路・公園不具合通報システム」、これは道路や公園の不具合情報を位置情報付きで収集可能となるものです。

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スマートフォンによる道路・公園の不具合通報システム

三田市様からは、道路・公園不具合通報システム作成で感じたメリットと課題を通じ、LoGoフォームを適用してみた感想と今後の展望について共有いただきました。

三田市様)
LoGoフォームは使用方法が簡単で職員がすぐにスキルを習得できるのが良いところ。費用をあまりかけることなく、市民の意見を聞くことが可能となるし、来庁が難しい方に対しても有効だと思います。

この後の質問では、蓄積されたデータの集計はどうしているのか、どの部署が実際の運用を考えているのか、何種類くらいの申請フォームを電子化したのかといった質問が寄せられました。


とはいえいろいろあるSaaS型のサービス、どう使い分ける?

続いては埼玉県川口市様に、いろいろある電子申請サービスのうち何をチョイスしどう使い分けしているのかというお話をいただきました。

川口市様)
当市では、2010年ころから活用していた電子申請サービスに加え、ぴったりサービス、LoGoフォーム、スマート申請などを導入しています。

各種サービスを検討していくなかで、管理担当者目線で良いと思っていたものが利用者目線ではそうではないということが分かり、触れる人が「使いやすい」と思えるものを重視して選んだ結果、用途別に適した複数のサービスを利用する形となりました。

今後も、機能の拡充や利用者の要望に合わせて適切な選定・運用をしていきます。

川口市様には、具体的な比較項目や、管理者目線で良いと思っていた特徴が利用者にとってどう感じられていたか、逆に利用者になにがマッチしたかお話いただきました。区市町村の皆様がまさに今悩まれていることのヒントになったのではと思います。

この後の質問では、財務当局への費用対効果の説明はどうしたのか、所管課がフォームを作成した際の内部申請はどのようなルールにしているかといった質問が寄せられました。


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前半は自治体が行政手続をデジタル化するにあたり、どういうサービスが使えるのか考える時間になったのではと思います。
続いて後半の記事では、行政手続サービスのUXを向上し、職員自ら作れるようにするにはどうしたらいいのか、2つの自治体様に事例を紹介いただきます。


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