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新しく、飛びたつ文学のために

 人間の解放と自由の段階には、どうやら三段階あるらしい。
食べて生活していく政治経済、ついで便利なサイエンス科学、そしてあらゆる鎖を解き人間性を獲得して創造していく最高段階の反抗的精神。
人間を家畜とか物から引き離していった。

愛のない機械で調理されたものを喜ぶのは家畜であり、自由を知らない科学で制御され指示されたら、人は奴隷だ。

( ご存知の通り、家庭内の電気はオームの法則で成り立っています。
電圧=電流×抵抗、V=IR、ボルト数=アンペア数×オーム数
ついで電力は、
電力= 電圧× 電流 、W=V×I、ワット数=ボルト数×アンペア数
それから発展して、有名なアインシュタインの法則が導かれていきます。
E=mc²、エネルギー=質量×光速の2乗

すべての基礎になったオームの法則、中学高校のころ習ったこの法則、電圧・電流・電力と電気の電が付いているのに、抵抗って変な命名、不思議だった。
じっさい、1826年にゲオルグ・ジーモン・オームが抵抗Rを発見したとき、本人みずから人類最大の発見と自画自賛して、抵抗 Resistance と名付けたのでした。

ちなみに教室など理科の実験で「電圧」を上げるとき、室内の電流のアンペア数は決まっているので法則にしたがって、電圧=電流×抵抗、V=IR、となり抵抗Rを入れていきます、そのとき先生はよく抵抗を入れろと言わないで、「負荷を入れろ」と言っていました。
負荷、マイナスの荷物、満たされない、何事も対しても「精神」と「肉体」にはハングリーさが必要で、負荷を与えて鍛えなければ力のパワーが出てこないのは自然の法則です、命名はいい加減につけているわけではなかった )

 おもえばサタンから禁断の実を与えられたイヴは、羞恥心と理性に目覚め、従順なゴリラから人間になった、いくら誘惑されやすい女性とはいえ、男神でなく解放の女神になった。
それゆえに楽園を追放され、失楽園、茨の道でもそれぞれ個人の自由を獲得していった。のちに近代になってノラも目覚めて、『人形の家』から出ていったのです。

まさしくイヴを誘惑して、従順なロボットから人間に目覚めさせたサタンは、人類最初の解放者になった、しかし、支配者の神にとってはどうしようもない奴で、現在もまた政治の支配者である為政者から醜く描かれ、忌まわしい存在として指名手配同然に扱われていた。


「御用だ、御用だ」 

 いつの時代でも現体制に反対するグループ集団がいれば、維持しようとして為政者たちは「御用」グループ集団を作って対抗した。
学生運動が盛んなころには、全学連や全共闘に対して大学側の御用自治会、また会社に入ったら必ず御用労働組合がいて、昨今の大手メディアではジャニーズ問題や木原誠二事件でわかるように、テレビや新聞はすっかり御用メディアに落ちぶれてしまった。

大学や会社では推薦された者やスポーツ関係者がなぜか多く、テレビや新聞では主義主張でなく、ただ単に資本主義国家らしく会社「利権」の利害関係で身動きできずにソンタクして、出てくる評論家や芸能タレントも生きていくために茶坊主とか太鼓持ちを進んでやっていた。
国民のための報道でない、会社利権のために政治家や大手企業に弱みを握られていました。おかげさまで、報道の自由度も、ずっーと下位に沈んでいらっしゃいます。ありがとう、みなさんのおかげです。

またテレビや新聞を批判し、補完する形で登場したネットや YouTube でも、テレビ新聞に未練あるものはテレビ新聞を批判しながら、御用メディアや電通の隠れ御用達になって背後から応援していた。

本人たちは北朝鮮の喜び組と同じことをしていても、頭の中ではけっしてそうではない、心外だとフンガイしても、多少は大人の対応かなと感じているらしい。

おもえば江戸の幕末の頃、同じく武士にしてあげるというエサに、幕府側で過激的な新選組という御用集団があった、
でも最近では、彼らのように「誠」なんてかけらもない、ただ単に日和見と処世術だけが大手を振るっていた。

/ 新しく、飛びたつ文学のために

二〇世紀のロマン主義であるシュルアレリスム
二十一世紀のシュルレアリスムのための詩の変奏

江戸川乱歩の小説のなかで、
レモンハートを持った愁い顔の探偵が千の冒険と飢えと渇きの中で、
蜃気楼をおびた天国の底深い墓場に立って、邪悪が消え去る指輪を探している間、
埃っぽい天井には夜鳥がとびまわり、地面ではスコルピオンの足跡が這いずりまわっていた、たしかに疑惑の影があり、私たちの人生の疑問がありました

まちがいなく影であり、
私たちが永遠に追い求める沈黙、常につまずかせる過ちであった
目の前の墓場の記念碑に、「永遠の君に感謝します」と書いていないだろうか
おもわず目を閉じられ、床に倒れ込んだのでした

おお、永遠の君、非現実の黄河の水の流れよ、足摺の岬
犯罪と夜の雑踏、流れていく人々の交感が響きあう

誰も賭け事に勝ち続けることはできない、疑惑の影を払い、人生の謎を解くために、賭けには勝たない、そう青年はうなづいて宣言したのです

そこにいるのは誰、まあ、なんていい、無限に入っていこう




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