村上春樹著書『猫を棄てる 父親について語るとき』の感想文
(※すみません、めちゃくちゃ長文です)
恥ずかしながら、読書感想文を書くというのは、記憶しているかぎり中学三年生の夏休み以来のことである。
そのときは、アウシュビッツ強制収容所について書かれた本について感想文を書いたと記憶しているが、どうしてその本を手に取ったのかは覚えていないし、書かれていた内容も悲惨であったということしか覚えていない。
ただ、人間の記憶と言うものは不思議なもので、普段は小さな壁のシミのようにひっそりと息をひそめているのに、何かがトリガーにな