新説昔ばなし「はなさんか爺さん」

むかし、むかし、ある所でとても優しいおじいさんが犬のポチと仲良く暮らしておりました。ある日、ポチが裏山で吠えていました。「ここほれワンワン!」と。優しいおじいさんがそこを掘ると大判小判がザックザックと出てきました。それを聞きつけた隣の意地悪じいさんは、ポチを貸してくれとしつこく優しいおじいさん宅にやってきました。優しいおじいさんは、ポチが何をされるか心配なので中々貸そうとはしません。このため意地悪じいさんはポチを抱え無理やり連れて行こうとしました。これを見て、仏のような優しいおじいさんもさすがに怒ってしまいました。「ポチを放して下さい」と言っても聞かないので「はなさんか!じいさん!」と怒鳴ったんだと。

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