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【2022シーズン振り返り企画】投手編

 終盤までもつれる熾烈な首位争いを制し後期優勝を達成した徳島IS。前期3位という悔しさを晴らすべく挑んだ後期シーズンはチーム一丸で勝利を積み重ね、3年ぶり8度目の優勝を成し遂げた。今回はそのリーグ戦で躍動した投手陣の中でも3投手をピックアップして振り返る。

【チーム成績】

 シーズンを通した成績で目立つのは中継ぎの貢献。ホールド、ホールドポイント(ホールドに救援勝利数を足した数字)、セーブと3部門でリーグ1位を記録。特にホールドはリーグ2位の高知FDと10以上の差を開くなど終盤のリードを守り抜く投手陣が後期優勝に大きく影響したことが分かる。さらに奪三振数や被安打数でも1位を記録するなどチーム全体で反撃を許さない投球を続けてきた。

【白川 恵翔】

防御率1点台と抜群の安定感
リーグ3位の7勝でチームのエースに

 リーグ3位の7勝をあげる好成績を残した白川はエースとして1年間フル回転。チーム最多の16先発ながら防御率1.83と抜群の安定感を見せた。後期リーグ戦では先発した7試合中3試合でHQSと安定感はさらに増し、9/7のソフトバンク戦でも2回4奪三振と存在感を発揮。7勝はもちろんのこと、負けも2敗のみと投手戦で投げ負けないことも大きな強みだ。

 今季、安定感をもたらした要因の一つは被打率の低下にある。シーズンを通して.203と低打率を維持し、右打者には.139と昨年の.360から比べ大きく改善。被打率を改善したことでイニングごとの負担が減り、長いイニングを抑えることにもつながった。また昨年から奪三振数が倍増したことも大きい。ストレートには力強さが増し、キレのあるスライダーやフォークで三振を量産。ここぞの場面で空振りをとれるようになったことも安定した投球につながった。


【大木 稔貴】

与四球は1年間でたったの1つ
制球力抜群の左腕がリリーフを支える

 貴重な左腕として27登板の大木は34回1/3を投げ、与四球1と抜群の制球力でチームを優勝に導いた。WHIPもチームトップの0.72と出塁すら許さない投球で打者を圧倒。リリーフエースとして1イニングを抑える活躍は後期リーグ戦優勝の大きな原動力となった。

 今季中継ぎに転向した大木も白川と同じく被打率が大きく改善。昨季は42回 1/3を投げ被打率.273だったが、今季は34回2/3を投げ.190と2割を切った。特に対右打者の被打率は昨年の.306から.164へと大きく変化。持ち前の制球力に加え、右打者も苦にせず投げることが出来たことで飛躍につながった。


【野木 海翔】

最速153km/hの野木がチーム最多登板
リーグ2位の9セーブで最終回を締める活躍

 野木は力強い真っすぐを武器にチーム最多32登板で防御率2.01、リーグ2位の9セーブを記録した。前期リーグ戦で最速153km/hを計測し自慢のストレートをアピール。ソフトバンク3軍に登板した6試合では2セーブとNPBを相手にも好投が続いた。

 後期は9/16の香川OG戦で152km/hを計測するなどストレートの力強さは健在。奪三振率も13.8と高く、多くの三振を奪ってきた。クローザーとして1年間結果を残した野木は、自慢のストレートを武器にチームの勝利に貢献した。


実況担当者が独自に選出【今日のMVP】

 投手ではエースが最多選出!

 後期リーグ戦から戦評で始まった「今日のMVP」!その試合で印象的な活躍を見せた選手を実況担当者が独自に選出するこの企画。投手陣では先発として多く登板した白川が3回で最多の選出となった。2位は藤原が先発中継ぎで躍動し2度の選出。3位には大木や野木、デビュー戦でインパクトを残したペドロなどリリーフ陣が多く選ばれた。

6,7月編の戦評はこちら👇

8,9月編の戦評はこちら👇

 後期リーグ戦で優勝を果たしたチームが次に目指すのは、10年連続ドラフト指名だ。多くのファンの期待を背負い、1年間戦い抜いてきた選手たちが運命の1日を迎える。

<文・構成・データ分析>
徳島インディゴソックスインターン生 塩澤風太

今シーズンも応援ありがとうございました!
次なる目標は10年連続ドラフト指名!
当日は徳島インディゴソックスのチャンネルへ!
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