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【徹底分析】投手陣中間成績!これがインディゴ快進撃の原動力だ!!

1.はじめに

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。四国アイランドリーグは7月10日からお客様をお迎えして試合を開催しており、徳島インディゴソックスも7月24日のホーム戦でファンの皆様をお迎えすることができました。これからも現地での観戦やYouTube中継での選手への応援をよろしくお願いいたします。今回は現在首位を走る徳島インディゴソックス自慢の投手陣の今シーズンのここまでの成績を見ていきましょう!(以下成績は7/30時点)

2.チーム投手成績

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現在リーグ1位は徳島インディゴソックス!好調をキープし続けています。投手陣に目を向けるとなにより防御率の低さが目立ちます。14試合を戦ってチームとして防御率1.86は驚異の数字であり、投手陣全員の奮闘ぶりがうかがえます!さらに注目ポイントは「四死球の少なさ」です。「四死球は投手のエラー」といわれることもありますが、今シーズンで自らランナーを出してしまったことから投手が崩れていってしまう場面はほとんどありませんでした。投手陣全員がしっかりとバッターと勝負できており、さらに勝負に勝てていると言えるのではないでしょうか!

ここからは先発陣・救援陣に分け、さらに選手個人の成績に注目します!

3.インディゴ先発陣

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ここまで14試合を戦ったインディゴソックスの先発陣の顔触れはこちら!どのピッチャーもフォアボールやデッドボールが少なく「余計な出塁」を防げています。前述の通り徳島インディゴソックスのチーム防御率は1点台とハイレベルな数字を残しており、これまでの試合全てを3失点以内に抑え込めています。戸田投手や楢嵜投手はやや勝ち星に恵まれない部分がありますが、余計なランナーを出すことなくどんどんバッターと勝負できているのが好調の要因ではないでしょうか。

特に注目の2選手を詳しく指標も交えて見ていきましょう!

3-1 戸田懐生

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防御率 2.56
先発 5   勝利 1   敗戦 3
投球回 31.2
被安打 32   被打率 0.264
奪三振 35   奪三振率 9.55
与四死球 6 
失点 11  自責点 9
BB/9 1.73  K/BB 5.83 
   WHIP 1.20
BB/9・・・投手がストライクをとる能力を数値化したもの。9イニングの間に、いくつの四球を与えてしまったかを表す
K/BB・・・投手の制球力を示す指標の1つ。K/BB=奪三振÷与四球
WHIP・・・1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値

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躍動感の溢れるフォームから勢いのあるボールを投げる戸田投手。チームの中で最多のイニングを投げており、100球を超えても球威が衰える様子はありません。またダイナミックなフォームですが制球がよく、四死球でランナーを出す確率は低くなっています。実際にデータとしてもBB/9の値の低さやK/BBの数値の高さがそれを証明しています。

また縦に大きく変化するスライダーなどの多彩な変化球を武器にイニング数を上回る三振を奪っており、6月26日高知FD戦では7回を投げ2桁11奪三振を記録しました。また奪三振の多さに加えて、ゴロアウトも多く「リスクの少ない」ピッチングとなっていることも特徴として挙げられます。3.5を超えると優秀といわれるK/BBですが5.83を記録しており、今シーズンの巨人菅野智之(5.57)とほぼ同様です。

昨シーズンはすべて救援として17試合に登板し、防御率0.00イニング19.1奪三振21と素晴らしい成績を残しました。今シーズンは先発としてインディゴソックスを引っ張る存在となっています!

3-2 森祐樹

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防御率 0.49 
登板 5   勝利 3     敗戦 0

投球回 18.1
被安打 10   被打率 0.161 
奪三振 17    奪三振率 8.05
与四死球 7
失点 2  自責点 1 
BB/9 3.48  K/BB 2.43  WHIP 0.93
BB/9・・・投手がストライクをとる能力を数値化したもの。9イニングの間に、いくつの四球を与えてしまったかを表す
K/BB・・・投手の制球力を示す指標の1つ。K/BB=奪三振÷与四球
WHIP・・・1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値

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恵まれた身体から角度のあるボールを投げ込む森投手。今シーズンも先発と救援の両方での起用に応えており、中4日でも7イニングを2失点(自責1)で投げてしまうスタミナがあります。さらに注目すべきは被打率の低さです。被打率.161というと2019年シーズンならば元阪神ピアース・ジョンソン(被打率.165)と同レベルの被打率です。ヒットを打たれることなく、そしてフォアボールも少なくと対戦打者としてはかなり難攻不落な投手ではないでしょうか。

アウト内容に目を向けると三振、ゴロアウト、フライアウトがほぼ同じ数になりました。これだけではなかなか大きな特徴は見られませんが、実際に試合の映像を見てみると球威でただ押していくだけではなく、変化球でかわすようなピッチングもでき丁寧なピッチングを心がけているように思われます。

現在チームトップの3勝をあげている森投手、総合力のあるピッチャーとして今後も先発としての役割、救援としての役割の両方をきっちりと果たしてくれるでしょう!

4.インディゴ救援陣

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強固なインディゴソックス救援陣の顔触れはこのようになっています!先発陣の紹介でも触れましたが、チームとして4失点以上した試合はありません。もちろんそれは救援陣の頑張りがあり、救援として32イニングで4失点(防御率1.13)とリーグ屈指の救援陣です。特にここまでの試合はロースコアの展開が多く、投手キャプテン安丸投手を中心とする救援陣の働きなくして首位はありません!

要注目のわれらが護り神 亀山投手を指標を交えて詳しく見ていきます!

4-1 亀山英輝

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防御率 0.00 
登板 9 ** 勝利 2  敗戦 0 ** セーブ 4

投球回 9.1
被安打 1  被打率 0.036 **
**奪三振 13  奪三振率 11.70 
与四死球 2
失点 0  自責点 0
BB/9 1.99  K/BB 6.50  WHIP 0.32
BB/9・・・投手がストライクをとる能力を数値化したもの。9イニングの間に、いくつの四球を与えてしまったかを表す
K/BB・・・投手の制球力を示す指標の1つ。K/BB=奪三振÷与四球
WHIP・・・1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値

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最速150kmのストレートを武器に守護神として奮闘しているルーキー亀山投手。ここまでチームトップの9試合に登板し、3連投や2回1/3のロングリリーフもこなすタフなピッチャー。しかもここまで失点0とノリノリです。

アウト内容を見てもほぼ半分のアウトを三振で取っており高い奪三振能力がうかがえます。自慢の「ナックルカーブ」も155㎞を狙う「ストレート」もキレキレです。ランナーをほとんど出すことなく、ここまで6試合連続でランナーを許していないという状況です。さらにここ5試合は外野にも打球が飛んでいません。指標にも出ているように三振が多く、ランナーを許さないピッチング、まさに守護神。

8月からのさらなる徳島インディゴソックスの快進撃が楽しみです!

ぜひ球場での観戦、YouTubeでの応援よろしくお願いいたします!

文)中俊輔(リモート学生インターン)

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