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SKY-HIこと日高光啓さんは、他の人の少なくとも3倍は人生を楽しんでいるという話

せっかく、直接日高さんにお会いしてお話しを聞く機会があったので、記憶が新しいうちに、日高さんについて感じたことをメモしておこうと思います。

以前から、日高さんの出演動画やインタビューを見ながら感じていたんですが、日高さんの非常に興味深いのは、明らかに3つの顔を日高さんの中で使い分けている点だと思っています。

日高さんは3つの人生を同時に生きている

これは、ご自身も丁度公開された動画で明言されていたので確認できたのですが、アーティスト、プロデューサー、経営者の3つの顔です。

もちろん、アーティストやプロデューサー、経営者の3つの仕事を組み合わせて取り組んでいる人は世の中にいないわけではないんですが。
日高さんの場合は、その3つを常人の一人分以上にそれぞれしっかり楽しんでいるのが凄いところ。

あえて、肩書きと名称を分けてみるとこんな感じでしょうか。

アーティスト:SKY-HI
プロデューサー:日高P
経営者:日高社長

良く見てみると、本当に日高さんは分身や影武者がいるんじゃないかなと思うぐらい、きっちり3つの役割にあわせて発言を切り替えていることに気づきます。

アーティスト:SKY-HI

まずアーティストとしての日高さんの顔を「SKY-HI」とします。

これは、何かのインタビューでも発言されてたんですが。
日高さんって、BMSGを会社として立ち上げて、BE:FIRSTやMAZZELのようなグループのプロデュースをする超多忙な立場になったのに、自分がアーティストであることを1mmも諦めてないんですよね。

今回、自らが立ち上げたライブイベント連動番組のD.U.N.K. においても、主題歌を日高さんが歌っていますが、ミュージックビデオを見てみると、大勢のアーティストとコラボしつつも、自分が一番楽しみながら歌っているのが非常に良く分かります。

THE FIRSTの時にも、プロデューサーでありつつも、時々アーティストの日高さんが出てくる時ありましたからね。
ある意味アーティストSKY-HIとしては、BE:FIRSTはライバルでもあり仲間でもあるわけです。

なにしろ、新しいアルバムのタイトルが「THE DEBUT」ですからね。

おそらくは、自分が経営者もプロデューサーもしている会社で、自分がアーティストとしてアルバムを出せるという意味で、そのままの自分があらためてデビューできたアルバムになったということなのかなと思ったりしています。


プロデューサー:日高P

私たちが映像で一番目にするのが、このプロデューサーとしての日高さんです。この顔を「日高P」としましょう。

当然SKY-HIも日高Pも、同じ日高さんの顔なので、境界線が明確にあるわけではないんですが、日高Pモードの時は、とにかく自分がプロデュースしているアーティストの方々のことを一番に考えているというのが特徴です。

アーティストとしてのSKY-HIは、ある意味エゴイストにならなきゃいけないシーンが多々あると思うんですけど。
プロデューサーとしてBE:FIRSTや、MAZZELのことを考えるべきシーンでは、当然アーティストとしての自分は、ある程度封印するんですよね。

D.U.N.K.のサイファーのシーンを見ていても興味深いのは、多分SKY-HIとしては全曲一番前に出て踊りたいはずなんですけど。
この番組での役割は日高Pなので、自分の曲以外の時は一番後ろからみんなを暖かく見守ってるわけです。
(その分、D.U.N.K.の時にはSKY-HIとして全力で一番前で踊ってるのも印象的)

ちなみに、日高Pモードの時の日高さんは、BMSGパーカーとか、DUNKパーカーとかロゴ入りグッズを着ていることが多い気がします。
勝手に、日高Pのスイッチを入れるためのユニフォームなのではないかと想像してます。


経営者:日高社長

スタートアップの経営者としての日高さんを「日高社長」としましょう。
これまでは、あまりこのモードの日高さんが前でしゃべる機会が少なかったみたいですが、私がこのモードを明確に認識したのは日経クロストレンドフォーラムの対談でした。

これは、以前からビジネス系メディアのインタビューを読みながら感じていたことなのですが、このモードはビジネス系イベントの登壇の動画を見てもらうと違いがハッキリ分かります。
記者発表会なんかもそうですね。

ある意味、丁寧過ぎるぐらいの敬語を使って話されるんですが、逆に業界への問題提起を一番ハッキリ話すのが、この日高社長モードの時です。

SKY-HIの時はアーティストとしての自分が一番で、日高Pの時はBE:FIRSTやMAZZELなどのアーティストが一番大事なはず。
でも、おそらく経営者としての日高社長の時は、日本の音楽の未来を背負っている日高さんの発言がそこここに出てくるんですよね。

ちなみに、日高社長モードの時の日高さんは、ジャケット着用、ネクタイまでビシッと決めていることが多い印象です。
(甲斐さんがスーツにネクタイってもはやサラリーマンのおじさんのイメージ強いけど、日高さんが着るとめっちゃカッコ良いですよね、と言ってたのも印象的でした)

3つの顔がお互いの存在をさらに強くする

普通は、こういう掛け持ちをしていると、それぞれに時間を奪われて、どこかの活動がおろそかになってしまいそうなもんですが。
日高さんの場合、3つの顔を持っていることが逆にそれぞれの活動を強化している印象すら持ちます。

アーティストとしてのSKY-HIがいるから、アーティストの気持ちが分かったプロデュースもできるし、経営者としてアーティストの代弁もできます。
プロデューサーとしての日高Pがいるから、自分のアーティスト活動の理想的なプロデュースもできるし、プロデュースが最大化する方向に経営の舵取りもできます。
経営者としての日高社長がいるから、アーティストのSKY-HIは自由にやれるし、プロデューサーの日高Pも自分のプロジェクトに専念できるわけです。

勝手に象徴的だと思っているのが、SKY-HIさんのThe Debutの曲の「大人になんてなりたくない」というフレーズ。

これは完全に私の妄想ですが。
この「大人になんてなりたくない」というのは、おそらくは過去の自分に対して「大人になれ」と言った人たちへの反論というのもあるし、現在もそういうシーンに直面する日高社長や日高Pもに対する、アーティストSKY-HIのエールでもあるんじゃないかなと思ったりするわけです。


セガのイベントでの裏話

で、個人的にこの仮説を持っていたので、セガさんのイベントの時には、日高さんと杉野さんをお二人とも「日高社長」「杉野社長」とあえて呼ぶ形でセッションを進行させていただいてます。

実はセッション前に杉野さんからは、セガ社内では社長とか呼ばれないから杉野さんで良いと提案頂いたのも印象的で。
セガさんのフラットな社風が伺えて良いなぁとシミジミしたのは、ここだけの話なんですが。

多分、聞いている人たちが「SKY-HIさん」や「日高さん」として日高さんに発言を求めると、どの立場の発言か混乱しそうだったので、「日高社長」としてお話しをお聞きした次第です。


追伸:個人的妄想です

とはいえ、これらは全て私の勝手な想像ですので、日高さん御本人からは「間違ってます」と言われてしまうかも知れませんが(汗)

今後、日高さんの映像や発言を見る際には、この3つのどのモードなのか考えながら見てみると、BMSGや日高さんの取り組みをまた違う視点で楽しめると思いますので、是非お試しください。

この辺の裏話は今日21時のツイッタースペースでも雑談できればと思いますので、タイミング合う方は是非どうぞ。



ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。 このブログはブレストのための公開メモみたいなものですが、何かの参考になりましたら、是非ツイッター等でシェアしていただければ幸いです。