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ツイッター対抗アプリの本命「Threads(スレッズ)」の弱点についてあえて考えてみる

いよいよ来ましたねぇ。

Metaグループが開発しているツイッター対抗アプリの「Threads(スレッズ)」が7月6日の木曜日、日本時間の23時公開になるようです。

Googleのアプリストアで1度公開されちゃったみたいな経緯もありましたが、Appleのアプリストアとも明確に握れたらしく公開までのカウントダウンがウェブサイトで開始されてます。

ツイッターの接続制限騒動の影響は間違いなく大きいですが、何と言っても世界に20億人のユーザーがいるインスタグラムをベースとしたツイッター対抗アプリですから、普通に考えたら大本命ですよね。

なにしろ、ツイッターは日本では人気がありますが、世界のユーザー数は6億弱ぐらいじゃないかと言われてます。
インスタユーザーの10〜20%がスレッズを利用開始すれば、すぐに2〜3億人になるわけで、ツイッターユーザーの一部がシフトするとあっさりユーザー数で追いついてしまう未来はありえないわけではありません。

ただ、個人的にはBluesky的な分散型ツイッターが流行って欲しいなと思っていた側の人間なので、ここでまたメタのような大手が強くなるのはつまらないなと思ったり(笑)

ということで、スレッズの弱点、というか注目点をあえて一人ブレストしてみたいなと思います。

■1.個人情報の扱いに対する懸念

 スレッズがアプリストアに登場して、早速ジャック・ドーシーがイジってましたが、さすがスレッズはメタ社のアプリ、当然のように関連情報を全て要求してきます。

 Facebookではケンブリッジアナリティカのデータ違法収集問題の黒歴史がありますので、メタ社のこういう姿勢に対する嫌悪感を持っている人は一定数はいますよね。

 もともイーロン・マスク氏も、あの騒動を起点に、Facebookアカウント削除運動に載っかってアンチFacebookになった歴史もあります。

 ただ、案外一般ユーザーって、サービスが友人の間で流行ってしまえばこういう問題ってそんなに気にしなかったりもするんですよね。
 TikTokがあれだけ政治的に問題になってもユーザーが使いつづけるのが象徴的かなと。

■2.Instagramのフォロワー関係との相性

結構ツイッター界隈だと、インスタはリア充で、ツイッターはそうじゃないから、インスタのフォロワー関係をそのまま使うスレッズは上手く行かないみたいな発言が散見されますが。

個人的には、それはあんまり関係ないかなと思ったりしてます。
結局のところ、多くの人は自分の近しい友人とか趣味のコミュニティとかを軸にアカウントをつくってフォロー関係を作っているので、mixiとFacebookとLinkedInでつながってる人が似通ってたり違ってたり、投稿する内容が違ったりというレベルの違いが出る程度になるのかなと思ったりしてます。


■3.外部開発者との連携姿勢

1の問題とは裏返しになるんですが。
実はFacebookとかInstagramって、ツイッターに比べると外部開発者が関与できる要素が少ない印象があります。

ツイッターもマスク体制になってから、APIが高額になってしまい個人開発者がサービスを気軽に開発できるような状況ではなくなってしまいましたが、やはりツイッターが伸びた最大のポイントは、様々な周辺サービスが充実した点にあったように思います。

外部ツールで自動投稿ができるかとか、検索のAPI叩いて投稿まとめたりとかですね。

この辺に関しては、マストドンとかBlueskyとかの方がオープンソースカルチャーに近く、きめ細かいユーザーニーズの拾い上げとかが可能なんじゃないかなと思っていたりします。

でも、今回のスレッズって、マストドンのActivityPubベースらしいんですよね。
私は開発者ではないので良く分からないですが、スレッズがどれぐらいオープンになるのかクローズドになるのかは結構重要なポイントになるかなと思ってます。


と、一人ブレストしてみましたが、案外出てこないもんですね(汗)
っていうか、サービス画面のキャプチャ見る限り、ほぼツイッターそのまんまですからねぇ。

メタ社が、資金もあるし開発力もあることを考えると、ツイッターの混乱が今のまま続くと、スレッズに一気にユーザーが移行するというパターンもありえる気がしてきちゃいますね。

もちろん、普通の状況だったら、それだけのサービスにツイッターユーザーがわざわざ移行しないので、ネットワーク効果でツイッターの方が勝つと思うんです。

何しろ資金力とか開発力の話で言うと、Googleが開発したGoogle+の方がポテンシャルありましたからね。
でも、資金力と開発力だけでは、やっぱり先行してコアユーザーが使っていて、関連サービスも充実しているツイッターをひっくり返すことは難しかったという事実はあります。
(もちろん、Googleには明確に「ソーシャル系サービスが苦手」という弱点が存在したわけですが)

ただ、現在のツイッターの混乱ぶりを見ていると、ツイッターのネットワーク効果を超えてユーザーのシフトが起こる可能性は否定できないので、まずはスレッズのアプリの完成度次第でしょうか。
木曜日のリリースを楽しみにしたいと思います。

ということで、今日は少し遅めの夜22時のツイッタースペースで、この辺の話題も皆さんと雑談できればと思っています。

タイミング合う方は是非ご参加ください。


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