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足立さんから「マーケターが知っておくべき最近のトレンド」を無双塾で話して、と指示頂いたので、まとめておきます。

このたびファミマのCMOとしても有名な足立さんからお声がけ頂き、光栄なことに足立さんの無双塾でお話しさせていただくことになりました。

足立さんからいただいたテーマは
「マーケターが知っておくべき最近の話題トップ5」

正直、先日のイベントで、足立さんが「日本のビジネスマンはジャンプぐらい読んでおかないとダメだ」と話しているのを聞いて、慌ててジャンプの定期購読契約したぐらいの人間なので、足立さんの前でトレンドを語るのも恥ずかしいんですが。
せっかくのオファーなので、ちょっと自分なりに整理してみることにしました。

無双塾当日は、記事に書けなかった本音の所を参加者の皆さんと一緒に議論したいと思います。

徳力の独断と偏見による
マーケターが知っておくべき
2022年のトレンド変化 トップ5

■1位 「テレビ」の視聴環境変化

2022年は、いよいよ日本でも「テレビ」と「ネット」の垣根が明確に消え始めた年だったと思っています。
W杯のABEMAや、silentで注目されたTVerはもちろん、YouTubeへの芸能人参入も凄いですよね。
これにより、いよいよ日本でもテレビCMを軸としたポートフォリオの組み方が大きく変わりはじめることになると感じてます。


■2位 ファンが気持ちよくシェアできる環境がより重要に

また、2022年はいわゆる「推し活」のトレンドが企業にとっても重要な流れになってきていると感じています。
BE:FIRSTの大ヒットには、SNSでのファンによる写真や動画シェアの容認が確実に効いていますし、Jリーグがガイドラインを変えたのも印象的でした。またABEMAのW杯動画のツイート機能は革命だったと思います。
企業も、自分達のファンが同様に気持ちよくSNSでシェアできるよう真剣に考えていく必要があると思います。


■3位 日本のコンテンツが直接海外でヒットする時代に

これは、個人的願望も入っていますが、2022年は日本のコンテンツが直接海外で通用することが次々に証明された年だったと感じてます。
直近の「今際の国のアリス」や「SpyxFamily」などNetflix経由での日本コンテンツの海外でのヒットは着実に大きな流れになってますし、Travis JapanのAGTでの拍手喝采は感動的でした。
特に、集英社の海外向けの地道な取り組みがここに来て花開いているのは、コンテンツ産業だけでなく多くの企業に参考にして欲しい話です。


■4位 炎上がメディアによって作られる時代に

一方で企業が注意しなければいけないのは、炎上の可燃性が高くなってしまっているという現状です。
一部ネットメディアによってたいして炎上していない話が、炎上と報道されてしまったり、告発系メディアの影響力向上により、従来ならありえなかったレベルで、経営者や社員の発言や行動で炎上がおこるようになってしまいました。
今まで以上に初動対応の重要性が高くなっています。


■5位 企業や組織自身の情報発信がますます重要に

 上記の炎上や誹謗中傷の問題が企業にとってリスクとしてある一方で、企業自身による情報発信の重要性や可能性はますます拡がっていると感じています。
これは私がnoteにいるのでポジショントークにはなりますが、カーリング協会やサッカー日本代表チームがYouTubeでの動画配信を丁寧に実施して、ファンとの距離を縮めていたのは非常に印象的でしたし、テレ東さんのお詫び広告は新聞広告とツイッターを組み合わせた見事なコミュニケーション事例だったと思っています。


なお、当日の時間の関係もあるので、以下は紹介できるか分かりませんが、2022年のトレンドと言うよりは、2023年に注目しておいた方がよいテーマを番外編で3つピックアップしておきます。


■番外編1 SNSの変化

まずは、足立さんから明確にリクエストをいただいたSNSのこれらの変化。
イーロン・マスク氏に買収されて激変しているツイッターはもちろん、大手SNSも全てがTikTokを追いかけてショート動画アプリ化するなど、SNS環境は明らかに今年も大きく変わるでしょう。
また、若干手前味噌ではありますが、2023年は日本でもいわゆるインフルエンサーからクリエイターエコノミーのシフトが明確になり、様々な分野で成功事例が増えてくることになると感じてます。


■番外編2 メタバースやNFTがバブルを経て実用化模索期に

マーケターが意識するべきかどうかというと、企業によっては少しまだ早いかもなという意味でこちらも番外編にしました。
ただ、NFTはスターバックスが本格的に取り組むようですし、メタバースも企業事例が様々に出てきており、2023年は横目では見ておいた方がよいトレンドではないかなと考えています。


■番外編3 AIの劇的な進化

同じく、画像生成AIや文章作成AIなどのAIの劇的な進化は、間違いなくマーケターが押さえておくべき明らかな変化だと思います。
ただ、私自身がまだよく理解できていないのもありますし、今年はより本格的にさまざまな影響が現場に出だすと思いますので、あえて番外編にしてみました。
短期的なマーケティングの現場へのインパクトは、NFTやメタバースよりもこちらの方が大きいと思っています。


ということで、2月2日の無双塾に参加される皆さん。
当日は足立さんと皆さんと一緒に未来に向けての議論をさせて頂ければと思っていますので、よろしくお願いいたします。


ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。 このブログはブレストのための公開メモみたいなものですが、何かの参考になりましたら、是非ツイッター等でシェアしていただければ幸いです。